みなさんがお住まいの地域にバリアフリー対応のカフェはありますか?
商業施設や宿泊施設内では珍しくないかもしれません。
しかし、車いすユーザが利用できるトイレや駐車場があるカフェとなると、少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、飛行機の離着陸を眺めながら飲食できる「プロペラカフェ」をご紹介します。ぜひ、ご覧ください。
「プロペラカフェ」とは?
「プロペラカフェ」は東京都調布市にある調布空港敷地内にあります。
航空機関連のサービス会社である「日本エアロテック株式会社」が社員食堂をカフェとして一般客にも開放している店舗で、店内は洋楽や航空無線が流れ、レトロという言葉がぴったりの雰囲気です。
店内の窓から滑走路と格納庫を近距離で見ることができるため、飛行機ファンには有名なスポットと知られていて遠くから訪れる人もいるほどです。
メニューは、フード・ドリンク・デザートとあり、平日のみのランチや季節限定のメニューも楽しめます。
バリアフリー情報をご紹介!
カフェには空港敷地道路を通って向かいます。
入口付近には守衛や関係者以外立入り禁止の看板が立っているため、入場が出来ないと勘違いされるかもしれません。しかし、関係者以外の人でも徒歩や車で入場ができます。
ただし、セキュリティの観点から「名前・連絡先・行き先」などを記帳する必要があります。各詳細は、以下のとおりです。
駐車場
空港敷地道路を道なりに進むと「プロペラカフェ」の看板が見えてきます。
カフェの入口を挟むようにして2か所に平置きの駐車場がありますが、身障者スペースはありません。ただし、各駐車ブロックの端に車を駐めれば、片側のドアは全開できるので車いすユーザが乗降りする車でも駐車はできます。
(注)詳しくは下記のHPより駐車する場所をご確認ください。
出入口
入口手前には、緩めの傾斜があります。
店内に入るときの扉は、両開きドアですが片側ドアを開け閉めするだけでも出入りができます。しかし、手にマヒがある人にとっては、ドアが少し重く感じられるかもしれません。そのときはサポートが必要となるでしょう。
片側ドアを開けきったときの横幅は車いすユーザでも十分出入りできる幅です。
店内
おしゃれで、広々とした店内です。
テーブルの高さや脚の横幅は、車いすユーザでも無理なく入れます。また、横の格納庫は一部開放されていて、出入口には緩めのスロープが設置されているため、車いすユーザも無理なく入れます。
ガラス越しではなく、格納庫内で乗り物を見たい人は、注文を待っている時間を利用してここで記念写真を撮ることをおすすめします!
トイレ
一般のトイレは男女共用で、車いすユーザは、その隣にある女性マークと車いすマークが付いたトイレを使用できます。
最初のスライドドアを開けると、洗面台とオムツ交換のできる台が置かれていますが、ドアにカギは付いていません。
また、中にあるもう一つのスライドドアを開けると、横幅が約1メートルで縦長のトイレがあります。
手すりはありますが、車いすを回転させることは難しいでしょう。ドアのカギは打掛錠です。
店舗情報
所在地:〒182-0032 東京都調布市西町290-3
TEL:0422-39-2525
定休日:無し/年中無休
駐車場:15台
最寄り駅:京王線飛田給駅から2.5km、西武鉄道多摩川線多磨駅から2.1km
営業時間:11時から16時(ラストオーダー15時半)
「プロペラカフェ」のHPはこちら(新しいウィンドウが開きます)
車いすユーザの私にとってくつろげるカフェというのは、まだまだ少ないのが現状です。
今回ご紹介したカフェはバリアフリー対応だけではなく、飛行機を近くで見る、航空無線も聞く、美味しいドリンクや食事も味わうなど、さまざまな楽しみ方ができます。
また、年中無休なので休みを気にせず行けるのも魅力の一つです。
天気の良い日に、ぜひお出かけしてみてはいかがでしょうか。