車いすユーザが行く!「マクセル アクアパーク品川」

2023年07月04日掲載

みなさんは「天候に左右されずに遊べる場所」をどれくらいご存じですか?
さまざまな場所がある中で、屋内水族館は季節・天候などに左右されず、楽しめる場所として人気です。
そこで今回は、海中トンネルを泳ぐノコギリエイやマンタ、音楽とライティング演出に彩られたクラゲ、迫力あるイルカショーが楽しめる「マクセル アクアパーク品川」をご紹介します。
車いすユーザの編集部員が実際に体験してきました。その模様をお届けします。ぜひご覧ください。

写真:くつろぐコツメカワウソ、水しぶきが舞うイルカショー、休んでいるサメ、照明が当てられたクラゲ

マクセル アクアパーク品川とは

写真:マクセルアクアパーク品川のロゴ 東京都港区品川プリンスホテル内にある屋内型水族館です。
プロジェクションマッピングなどの先端技術を用いた演出により海の世界の魅力を伝えています。
さらに昼と夜で異なる演出は約350種20,000点の生きものたちがおりなす世界を際立たせています。

ゆうゆうゆう編集部おすすめのルート

写真:上り坂を車いすで上がる編集部員、広々としたチケット売り場今回は、品川駅高輪口から公式サイトのルートにそって向かいました。道中のスロープは長めに設計されていたため、傾斜が緩やかでした。
しかし、水族館入り口は急なのぼり坂の途中にあり、車いすによっては、のぼっているときに前輪が浮いてしまうことがあります。その場合は別のルートをおすすめします。
ちなみに、編集部員は品川プリンスホテルのアネックスタワーにあるエレベータを使って行きました。
アネックスタワーの3階にある映画館は、マクセル アクアパーク品川とつながっている(注1)ので坂をのぼる必要はありません。
なお、出入口付近にはベビーカー置き場が設置されているので、家族で来館する人も安心して利用できます。
(注1)※隣接するイベント会場の状況により、封鎖している場合もあります。

「マクセル アクアパーク品川」公式サイトの アクセスガイドはこちら(新しいウィンドウが開きます)

それでは、チケットを購入して1階エリアへ入場します!編集部員は、障害者手帳を提示して当日入場券が半額でした。この入場券の割引は付き添いの人1人まで適応されます。

ドルフィンパーティー

写真:キラキラ輝くドルフィンパーティー入場して目の前にある「パークエントランス」を進んだ所にあるメリーゴーラウンドです。海の生きものたちを象ったライドに乗って楽しむアトラクションです。
屋内にあり、LEDの高い壁に包まれて幻想的でした。
障がいがある人も体の状態や付き添いの有無によっては乗車できます。
そして、この「ドルフィンパーティー」から先のエリアへ進むには、下り階段を使わなければなりません。一度、パークエントランスに戻り、スロープがある所を通りましょう!

ポート・オブ・パイレーツ

写真:スロープを下りる編集部員「パークエントランス」の右にある海賊船で無重力を体験できるアトラクションです。
障がいがあっても、体の状態や乗り場までの歩行ができると乗れる場合もあります。
「ドルフィンパーティー」と「ポート・オブ・パイレーツ」の乗車の可否は、当日のスタッフもしくは、電話で問い合わせてください。

カラーズ&パターンズ

写真:さまざまな色のプロジェクションマッピングが施されたパターンズ「ポート・オブ・パイレーツ」横のスロープを下ると、水槽とアートワークをスタイリッシュに配置した「カラーズ」に到着します。
水槽の高さは子供目線のため、車いすユーザでも見やすいです。その奥には、プロジェクションマッピングがエリア一面に施された「パターンズ」があります。
このエリアには、メリーゴーラウンドと通じている車いす昇降機(注2)が設置されていて、大きな車いすやストレッチャーでもスロープの下に降りることができます。
(注2)※昇降機を利用の場合はスタッフにお声がけください。

ジェリーフィッシュランブル

スロープを下り、「コーラルカフェバー」の奥へ進むと「ジェリーフィッシュランブル」に行くことができます。
暗い空間にライトアップされたクラゲが漂っていて、神秘的な世界を体験できます。

写真:スロープを下りる編集部員、クラゲが入った円柱型の水槽が並んでいる

コーラルカフェバー

「コーラルカフェバー」はアルコールやソフトドリンク、イベント限定メニューが用意されていて、購入して館内で飲むことができます。また、2階へ行くエレベータや1Fの多目的トイレ(オストメイト対応)も設置されています。

写真:カフェバー内を移動する編集部員、エレベータ、多目的トイレ

2階エリア

エレベータで2階に上がるとイルカショー会場の「ザ スタジアム」です。スタジアム内には多目的トイレが設置されています。エレベータを出るとすぐ正面にあり、開演の直前直後でも行くことができます。

写真:多目的トイレ、イルカショーでイルカとインストラクターがジャンプしている

2階でスロープがある場所はアクアジャングルの出入口だけでした。床が平なので移動に苦労することはありません。

写真:編集部員、海中トンネル、スロープを上る編集部員

「ザ スタジアム」には、イルカショーを見るための車いすスペースが用意されていて、スタッフに声をかければ、同スペースに案内してくれます。
最後は「ザ スタジアム」でイルカショーと「フレンドリースクエア」で生きもののミニパフォーマンスを見ました。

写真:イルカショーで泳ぐイルカにインストラクターが乗っている、最後列にある車いす席の様子、手を振る小爪カワウソ

ご担当者からのコメント

当館は品川駅から徒歩約2分と好アクセスでご紹介いただいたとおり、館内にはスロープやエレベータも設置。安心してすべてのゾーンをご覧いただける造りになっております。
いよいよ夏本番。ご取材時の演出とはがらりと雰囲気が変わり、生きものたちとデジタル花火が織り成す“海の世界の花火大会”がテーマのイベントもスタートしました。
生きものたちの躍動や愛らしさ、そして涼やかな海の世界を体感できる当館へこの夏ぜひ、ご来館いただけますと幸いです。スタッフ一同お待ちしております。

施設情報

所在地:〒108-8611 東京都港区高輪4-10-30(品川プリンスホテル内)
TEL:03-5421-1111<音声ガイダンス>
最寄り駅:品川駅(高輪口)

「マクセル アクアパーク品川」公式サイトはこちら(新しいウィンドウが開きます)」

イラスト:編集後記

写真:水槽トンネルでサメを見上げる編集部員今回ご紹介したマクセル アクアパークは、屋内水族館ということで少しコンパクトなのではないかと思っていました。しかし、緩やかなスロープも多数あり、バリアフリー設備に関する不安はありませんでした。 また、充実の各エリアでは動物たちの魅力的な姿を満喫するのに余りあるほど!
今後は、障がいの有無に関わらず、さまざまな場所で最新テクノロジが活用されバリアを感じことなく、誰もが楽しめるようになるといいですね。

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