7年連続日本一位のイルミネーションが輝く「あしかがフラワーパーク」

日本3大イルミネーションに選ばれる「あしかがフラワーパーク」。
500万球を超える電飾で彩られた園内は、イルミネーションランキングで7年連続の全国一位を受賞したことがあり、日本一のイルミネーションが見られる場所といえるでしょう。
また、栃木県の天然記念物に指定されていることで有名な大藤4本(野田九尺藤3本、八重黒龍藤1本)や白藤のトンネル(80m)など、四季折々の花を見るために年間150万人以上の来園者が訪れます。
今回、車いすユーザの編集部員が施設を体験してきました。ぜひ、ご覧ください。

写真:所々に湖面があり背後のイルミネーションが映し出されて幻想的な情緒を醸し出している

車いすユーザが楽しめるスポットをご紹介!

大長藤と水辺周辺

画像:大長藤「光のふじのはな物語」と題して、藤の花房が最長1.8mに成長する野田の長藤を4色(紫・白・黄色・桜色)のLEDで着飾り、音響を交えながら藤の花の咲き始めから舞い散るまでをイルミネーションによって表現しています。
水辺から眺めることもでき、水面に映りこむイルミネーションがとても印象的です。
足元はアスファルトや木の板張りで整備されていて段差もなく、水辺に下りるスロープも急な勾配ではないので車いすユーザも安心です。

奇蹟の大藤と白藤のトンネル

写真:白藤が屋根のように覆いかぶさった道樹齢130年という藤の移植作業としては前例がなく、成功すれば奇跡のプロジェクトだと全国的に注目されていました。そして、見事に成功した「奇蹟の大藤」、今では600帖ほどの広さに枝を張る園のシンボルとなっています。
足元は、藤の成長に影響しないようにアスファルト舗装されていませんが、木の板張りとなっている部分もあるので、車いすでも移動しやすくなっています。
また、全長80mの白藤の花のトンネルは白色のLEDが時より風でたなびくような光の演出をしてくれます。足元は板張りで段差もなく移動しやすいです。

光のフラワーステージ周辺

画像:花壇にライトアップされた花咲いているバラやパンジーの花壇の周りに配置された睡蓮の形のLEDを浮かべた小さな池を配置して水面に反射するイルミネーションも楽しむことができる場所です。
足元はレンガブロックが敷き詰められていて通路幅も広く車いすユーザも通行しやすくなっています。また、光のフラワーステージからは、山際の斜面を利用したイルミネーション「天空のお花畑と天の川」「レインボーマジック」「銀河鉄道」が良く見えるため人気のスポットとなっています!

光の花の庭

2023年の10月中旬より開設された日本の四季をモチーフにしたプロジェクションマッピングです。
プロジェクションマッピングを眺めるため、入り口が階段になっている橋が用意されています。
車いすユーザは橋の前に用意された平坦なスペースで楽しむとよいでしょう!

写真:壁一面に鯉のぼりのプロジェクションマッピングが施されている

同行者と行くのがオススメ場所

うす紅橋

橋の中央部が盛り上がったように設計されたアーチ橋の上に、屋根が覆うように藤が咲いています。
この橋の坂が急なため、車いすに乗って渡る時は一人で行かず、後ろを支えてもらいながら渡るとよいでしょう。
なお、下るときも後ろ向きで進むなどの注意が必要です。

フラワーキャッスル

園内のもっとも南に位置するフラワーキャッスルは、登り坂の先に城がある配置になっています。
芝の地面にはプラスチックの網のようなものが敷かれているので車いすでも移動しやすいです。
しかし、斜面が急でありバランスをとることが苦手な人は前輪が浮いてしまうので単独でいくことはオススメできません。

画像:白いお城がイルミネーションに彩られている

ツツジの海

画像:急な登り坂の前に車いすユーザがいるフラワーキャッスルの隣に位置するツツジの海は道幅の狭く、ツツジたちをより近くに感じることができます。
くねくねとまがった入り口は急なのぼり坂になっていることから車いすを押してもらいながら楽しむとよいでしょう。

施設のバリアフリー状況

駐車場

写真:5台分の身障者スペースに2台分の車が停まっている 大型駐車場300台分、臨時駐車場を含めると6,000台分の駐車スペースを有しています。
正面エントランス付近に身障者用駐車スペースとして5台分が用意されています。

バリアフリートイレ

写真:バリアフリートイレ 大型駐車場に1か所、施設内に5か所用意されています。
ドアは引き戸で開けやすく、おむつ交換台なども用意されています。

車いすの貸し出し

写真:複数の車いすが並んでいる 正面エントランスには、無料で利用できる車いすが用意されています。
また、混雑時にのみ解放される西ゲートにも車いすが用意されています。

休憩施設も充実

施設内には適切な距離を置いてフード&レストランが分散配置されています。
車いすユーザも利用できるようにスロープが設けられているほか、テーブルの高さも足が入るようとなっています。

写真:スロープを上る車いすユーザとテーブルの前に着く車いすユーザ

施設情報

所在地:
栃木県足利市迫間町607
TEL:
0284-91-4939
営業時間:
昼の部 10:00から15:00
夜の部 15:30から20:30
年中無休 (開園時間は季節によって異なります、完全入れ替え制となっています)
最寄り駅:
JR両毛線「あしかがフラワーパーク駅」から徒歩3分
「あしかがフラワーパーク」公式サイトはこちら(新しいウィンドウが開きます)

イラスト:編集後記

写真:花壇に囲まれた車いすユーザ四季によってさまざまな景色が楽しめる「あしかがフラワーパーク」いかがだったでしょうか。
編集部が行ったのは10月中旬の夕方だったので、明るいうちにアメジストセージをみて、日が落ちた後にイルミネーションを堪能しました。
昼間と夜では雰囲気がまるで違い2度楽しむことができました。 新エリアである「光の花に庭」に加え、12月になるとクリスマスにむけた特別なイルミネーションが始まります。気になった人は調べてみてはいかがでしょうか。

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