ミシュランガイドで「3つ星」の観光地に認定された標高599メートルの高尾山。
豊かな自然を楽しむことができ、都心からのアクセスも良く、日帰りのハイキングや登山などで人気があり、大勢の人でにぎわっています。
しかし、障がいのある方の中には、バリアフリーに対応しているか、一人で行くことができるかなどわからず、二の足を踏んでしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、障がいのあるスタッフが高尾山へ行き、バリアフリー現状をチェックしてきました。
ぜひ、ご覧ください。
ルートは下記の地図のとおりです
高尾山のバリアフリー状況を確認したのは、車いす(脊髄損傷)の社員と視覚障がい(弱視)の社員です。
それでは、高尾山口駅近くの駐車場からスタートです。
ルートの説明
駐車場
京王線高尾山口駅前にある「市営高尾山麓駐車場」には、身障者スペースが1台分あります。季節によって大変混雑する場合があります。
なお、障がい者手帳をお持ちの方は3時間まで無料(普通自動車に限る)です。障がい者手帳、愛の手帳、精神障がい者保健福祉手帳のいずれかを、精算時に提示してください。
*高尾山麓周辺には民間駐車場を含めるとおよそ700台分の駐車スペースがあります。
駐車場の敷地内には多目的トイレがあります。
清滝駅(ケーブルカー乗り場)までの道のり
高尾山麓駐車場から高尾登山電鉄の清滝駅まで歩道を通って行きます。
清滝駅までは、緩やかな坂道が続きます。
今回、坂道の角度を測定するため、スマートフォンアプリを使用!
途中にある京王高尾山口駅や京王高尾山温泉に多目的トイレがあります。
そして、駐車場から約10分で高尾登山電鉄の清滝駅に到着。
清滝駅(ケーブルカー)
ここでケーブルカーに乗るためのキップを購入します。障がい者(身体障がい者、知的障がい者及び精神障がい者)の方は、各自治体が発行する手帳をキップ売場で提示すると、割引が適用されます。また、障がい者1名につき、介護者1名に割引が適用されます。
清滝駅にも多目的トイレがあります。
近年では、車いすで訪れる方も増え、電動車いすで登山する方も多くみられるようになり、電動車いすの充電器がコースのいたるところに置かれています。設置機種は、「ヤマハ製JWC-2」で無料にて利用できます。
ここ清滝駅も充電器が置かれています。こちらのマークが目印です。
高尾登山電鉄のケーブルカーには、車いすスペースが2台分あります。
清滝駅の改札口からケーブルカーの乗車位置までは、坂になっていますが駅員が介助してくれるので安心です。
そして、約6分で高尾山駅に到着。
高尾山駅(ケーブルカー)
ケーブルカーから高尾山駅のホームに降り、すぐ前にあるエレベーターで移動。
高尾山駅には、お土産や食事が出来るお店が並んでいます。
高尾山駅にも多目的トイレはありますが、途中急な坂があるため、サポートが必要です。
また、こちらにも電動車いすの充電器が置かれてます。
まずは、ここで八王子方面の景色を楽しみながらひと息つきました。
薬王院までの道のり
その後、登山ルートに戻り、途中「十一丁目茶屋」で食事。(5センチ程の段差あり)景色がとても美しく、食欲が進みます。
こちらにも電動車いすの充電器が置かれているので、食事をしている間に充電することが可能です。
食事の後、いざ出発です。
途中、登山ルートの名所も確認しながら進みます。
薬王院手前にあるお土産ショップ「もみじや」にも電動車いすの充電器が設置されていました。
「もみじや」から薬王院へは迂回道を利用し、薬王院(御護摩受付所)に到着。こちらには車いすトイレがあります。ただ、急な坂がありサポートが不可欠です。また、電動車いすの充電器が置かれています。
薬王院本堂へは階段があるため、車いすの方は利用することができませんでした。
薬王院を後に、いよいよ山頂を目指します。