街はイルミネーションに彩られて、クリスマスモードになりました。ウィズコロナが新しい日常スタイルとなり、少しずつですが外食する機会が増えてきましたね。
そこで今回は、ペコちゃんでおなじみの「不二家」のレストラン、「不二家レストラン西永福店」(以下、西永福店)をご紹介します。
障がいのある編集部員が実際に訪問してバリアフリーチェックをしてきました。
ぜひ、ご覧ください
不二家とは?
今年で創業111年を迎える洋菓子の老舗「不二家」。ケーキや焼き菓子などを販売する店舗から食事が楽しめるレストランなどさまざまな事業を展開しています。
不二家は、近代的なキャッシュレジスターをいち早く導入し、当時では珍しいソーダ水を提供する喫茶室を設けるなど常に新しいことにチャレンジしてきました。
現在は、クリスマスやひな祭りなどのケーキを中心に多くのキャラクターとコラボレーションしたスイーツなどを提供しています。
不二家レストラン西永福店について
実際に、編集部員が行ってみて感じたことをお伝えします。
【駐車場】
駐車する際、身障者マークの付いている駐車スペースが無いため、どこに車を停めていいか分かりませんでした。
しかし、平置きでお店に続く通り道が1mほどあるので、車いすユーザも停め方に工夫すれば2台は駐車することが可能です。
【入口】
スロープがあるので、車いすユーザやベビーカーを押す人はもちろんのこと、視覚障がいのある人も安心して入店することができます。
しかし、視覚障がい者にとっては、消毒液がどこにあるのかわからないので、何か配慮があれば利用しやすくなると感じました。
【店内】
車いすユーザは、ドリンクバーを利用するとき、ティーパックの上段にあるものを取ることや、自分の席までドリンクを運ぶことに苦労します。
しかし、西永福店では、店員さんに気軽に声がけできそうだったので利用しやすいと感じました。
また、席にある呼び出しボタンがあるため、声を出して店員さんを呼ぶ必要がありません。メニューは写真がたくさん載っているので聴覚障がい者は指さしで注文をすることができます。
なお、会計はクレジットカードや各種電子マネーにも対応しています。障がいがあり、小銭などを取り出すのが大変な人にとっては嬉しい設備です。
【多目的トイレ】
多目的トイレは、小便器やオムツ交換台も付いていて広めのタイプです。
トイレまでの通路幅が少し狭いことや男子トイレと兼用となっているため、車いすユーザが使用する場合は、誰かが使用しているか事前に確認してもらうと良いでしょう。
ご担当者からのコメント
今回バリアフリーレストランということで紹介いただきましたが、障がいのある方に対しての設備などまだまだ不十分な点がございます。
今後、点字メニューや音声での注文など新しい取り組みを進めていきたいと考えております。
ただ、設備が整わなくてもスタッフの気遣い、声掛けは出来ることなので、相手の立場に立って物事を考え、行動する、思いやりのあるスタッフで溢れる不二家レストランを目指してまいります。
今後とも、不二家レストランを宜しくお願いいたします。
施設情報:
店舗名:不二家レストラン西永福店
所在地:〒168-0064 東京都杉並区永福4-19-15
TEL:03-3317-0051
営業時間:10時から21時(ラストオーダー20時)
今回取材した西永福店の店長に、お仕事中少しお話を伺いました。その中に、「障がいの有無に関わらず困っているお客さまがいたら、手伝うようスタッフに話をしている」とありました。
その言葉どおり、お店で働いているスタッフは、皆さん丁寧な接客を心掛けていると感じました。
取材当日、視覚障がいのある私へ、注文前にスタッフがメニューを読んで教えてくれました。そのおかげで、おいしいケーキと紅茶にホッとしたひと時を過ごすことができました。
次回は、「9」のつく「肉の日」にお肉メニューを頼んでみたいです!
皆さんも、お近くの不二家レストランに行ってみてはいかがでしょうか。