もうすぐ7月。夏本番ですね。これからの季節、アウトドアを楽しみたいと考えている人もいらっしゃるでしょう。
しかし、車いすユーザにとってアウトドアはハードルが高く、なかなか楽しめる機会も少ないのが現状です。
そこで今回は、車いすユーザも宿泊できるキャンプ場「プライベース河口湖」をご紹介します。車いすユーザの編集部員が、青空の下でバーベキューを体験してきたレポートです!ぜひ、ご覧ください。
みんなが笑顔になれる場所!「プライベース河口湖」とは
「プライベース河口湖」は、A-Connect Camp合同会社が運営する山梨県の河口湖近くにあるキャンプ場です。
広さは100坪あり、周りはウッドフェンスで囲われているため、存分にプライベート空間を楽しむことができます。利用者は1日1組限定で、常設されているテントかトレーラーハウスで宿泊できます。
自然を満喫しながらバーベキューなどができるこのキャンプ場は、「プライベート」+「ベース(基地)」の造語で「秘密基地」をコンセプトに名づけられました。宿泊人数は、原則として大人4人・子供4人までです。
今まで障がいを理由にキャンプを諦めていた人、キャンプ経験が無い人でも、設備や無料の貸出品が充実しているため安心です。
「バリアフリー」と「プライベートキャンプ」を兼ね備えた場所として今年の4月23日にオープンし、すでに小さな子供連れの家族や車いすユーザにも利用されている注目のスポットです!
アクセス方法はさまざま
今回、訪れたのは5月下旬でした。バーベキューまで時間があったため、河口湖へ行き遊覧船に乗って富士山を眺めてきました。
五月晴れだったので、綺麗な写真をたくさん撮ることができました!
キャンプ場入口は狭く目立たないので、通り過ぎないように気を付けましょう。
「PRI-BASE河口湖」と書かれてある木の看板が目印です!
入口から敷地内につづく通路が2台分の駐車スペースになるため、なるべく乗り合いをして訪れることをおすすめします。
駐車スペースの地面は砂利のため、車いすユーザは乗降りや移動のときに多少注意する必要があります。また、電動車いすでJR河口湖駅から向かう場合は約3kmの距離があります。道のアップダウンは少ないですが、30分前後かかるでしょう。バスの場合は、本栖湖周遊バス[富士急バス]の東恋路西バス停から約1kmです。
参加者は4名で、内2名が車いすユーザです。
車いすユーザの編集部員が運転するクルマ2台に乗り合いをして現地へ到着!
チェックインは13時から18時、チェックアウトは6時から10時です。(注1)
(注1)アーリーチェックイン・レイトチェックアウトは、前後の予約状況により変動するため、希望する場合は連絡が必要です。
無料貸出品を上手く活用しよう!
キャンプをしたくても、さまざまなキャンプ用品を自分で揃えるのは大変です。
しかし、このキャンプ場では、物置にある全ての貸出品が無料で使えるので、何も用意する必要がありません!
例えば、焚き火をしたい場合は、まき割り台とハンマーでまき割りをしてから最後に焚き火台で火をつけます。
簡単に炭をおこしたい場合は、豆炭とチャコールフィルターと炭を用意して豆炭に火をつけて30分ほど放置します。詳しくは、下の動画をご覧ください。
プライベース河口湖YouTubeチャンネル
「簡単に炭をおこす方法」についてはこちら(新しいウィンドウが開きます)
時間に余裕があれば、ウッドデッキにあるハンモックでくつろいでみてはいかがでしょうか?
鳥のさえずりと風に揺れる木々の音をBGM代わりにしてリラックスできます。
車いすユーザにとっては、ハンモックに乗降りするだけでも、ちょっとしたアクティビティに感じられるはずです。乗降りが難しければ、テントに設置されている置き型手すりを上手く活用してみましょう。
主な無料貸出品
まき、キンドリングクラッカー(まき割り機)、豆炭、皮のグローブ、バーベキューグリルとたきつけ器具、着火剤、チャッカマン、バーベキュー木炭、バーベキュー用網、マシュマロ用串
ダッジオーブン、鍋、フライパン、スキレット、IHクッキングヒーター、包丁など調理器具類一式、カセットコンロ、カセットボンベ、カトラリー
机、イス、ベンチ、ランタン、ランタン用電池、紙皿類、自立式タープ、予備の寝袋、虫よけスプレーなど