暖かい季節になり、コロナ明けで外出する機会が増えてきたという人も多いのではないでしょうか?障がいのある人、高齢者、子供連れの人にとって駅やショッピングモールなどを利用する際、エレベーターやエスカレーターは欠かせない移動手段だと思います。
ところがエスカレーターには、その構造物に衣服やゴムサンダルが巻き込まれてしまう、視覚に障がいのある人が進行方向を誤ってしまい衝突、運動能力の低下で転倒してしまうなどのさまざまな危険が潜んでいます。
そこで今回は、エスカレーター事故ゼロを目指している、株式会社UDエスカレーター社(以下、UDエスカレーター)の「エスカレーター広告(ゆうどうマーク)」をご紹介します。ぜひ、ご覧ください。
「エスカレーター広告(ゆうどうマーク)」とは?
「エスカレーター広告(ゆうどうマーク)」はUDエスカレーターが取得した二つの特許から成り立つ製品でエスカレーターの手すり部分に「ゆうどうマーク」を施工するだけで「安全性向上」と「商業広告」を両立させる画期的な仕組みです。
高い視認性で乗る前に安全を確保
弱視や知的障がいのある人は、エスカレーターの乗り口で、事前に進行方向やスピードを認識するのが難しいと言われていますが、エスカレーター広告(ゆうどうマーク)を手すりに施工することで、乗降時にタイミングを合せられるのでスムーズな動作が可能です。
乗降中の転倒事故も防止
エスカレーター乗降中の事故原因は、「足元を見てしまい、前方不注意となる」「構造物に衣服やサンダルが挟まって、巻き込まれてしまう」「運動能力の低下による転倒(高齢者や障がいのある人に多い)」などです。
しかし、エスカレーター広告(ゆうどうマーク)に注目することで顔が自然と上がり、手すりに手を添えるために立ち止まって乗るので、利用者は無意識に乗降中の転倒事故を防ぐことができます。
施工効果による手すりの掴み率は33%上昇、歩行率は46%低下、エスカレーター事故を約78%減少させることができました。(関西及び関東主要駅の調査結果)
特に弱視や下肢障がいのある人、高齢者には視認性確保は非常に有効です。
ベルトには抗菌効果と長寿命化
ベルトは素材に銀イオンを練りこんだ「抗菌効果」があるシートを使用しているため、大勢の人が触れる手すりの衛生面にも安心して手を添えることができます。
さらに、手すりとエスカレーター内部ローラーとの摩擦がラッピングにより軽減されるので手すりベルトの寿命が長くなります。
※上記の写真は、実際のエスカレーター内部のローラーになります。同社の使用するウレタンシートは汚れが取れやすく、定期的な水拭きや乾拭きなどによる清掃により、三ヶ月後にエスカレーターのローラー部分を確認すると写真の通りに汚れが薄くなっています。シートを貼り、定期清掃を続けることで清掃コストが減少できます。
補足情報
国土交通省もバリアフリー新法に基づいて「誘導手すりの設置、注意喚起の表示」の設置を推奨しています。行政の動きとしては現在、埼玉県と名古屋市がエスカレーターの歩行禁止を条例化。東京都内の練馬区庁舎では導入されています。
また、広告効果は、エスカレーターに乗った人(立ち止まった状態 約30秒)の認識率は80%以上にもなります。施工費用は広告主が負担するので「事故防止」と「安全確保」と「広告効果」という三つの効果を得て「三方よし」と言えます。
<ご担当者からのコメント>
弊社はエスカレーター事故ゼロを目指して、転倒事故を防ぐ「ゆうどうマーク」という特許技術デザインを提供しております。エスカレーターのバリアフリー化を持続可能にするべく、そこに広告ビジネスを掛け合わせた取り組みを行っております。
「広告×安全」という唯一無二な取り組みを全国各地で展開するため、鉄道会社様をはじめ、さまざまな商業施設様などと協議しております。 エスカレーターは私たちの生活の中で、なくてはならない存在となりました。そんなエスカレーターのバリアフリー化について、ご興味・ご関心がございましたらいつでも弊社までお申し付けください。エスカレーターの更なる安全のため、これからも日々奮闘してまいります。
会社情報
会社名:株式会社UDエスカレーター
所在地:〒160-0022東京都新宿区新宿1丁目1-7 コスモ新宿御苑ビル 7階
事業内容:
・エスカレーター手すり広告のバリアフリー機能並びにユニバーサルデザインに関する研究、開発、販売
・エスカレーター手すり広告の企画、立案と広告スペース販売
・エスカレーター手すり広告の制作、施工管理
今回、江本社長自ら対面して下さり、お話の中で「エスカレーター事故をゼロにしたい」「普及には行政の理解が必要」「UDエスカレーターは広告主と施設管理者をつなぐ役割」とおっしゃっていらしたのが、印象的で強い意思を感じました。
日本全国にあるエスカレーターは71,000基以上(2019年)あり、その手すりの総面積は約1,733平方メートルです。この大きさは、関東一都六県分の面積にもおよびますが、現在のエスカレーター広告(ゆうどうマーク)の普及率を考えると、エスカレーター事故の削減と広告媒体としての可能性がまだまだ大いにあることを示しています。
「エスカレーター広告(ゆうどうマーク)」の普及が進むようになり「エスカレーター事故ゼロ」の実現を期待しています。