みなさんは「会議」と聞くと、どんな形式を思い浮かべますか?
最近では、DX化の加速により、対面だけではなくオンライン、オンラインチャットツールの利用など、選択肢は増えてきています。
その中でも特に対面形式の場合、聞こえや発話に障がいのある人が参加する際は、コミュニケーション方法に工夫や配慮が必要となってきます。
今回は、その情報の壁を取り払うために開発されたコミュニケーションツール「VUEVO(ビューボ)」をご紹介します。ぜひ、ご覧ください。
「VUEVO」とは?
聞こえや発話に障がいのある人と聴者がコミュニケーションを取るときに起こる「聞こえのちがい」。
言語のちがいで起こる「言語の壁」など。対面でコミュニケーションを取るためには、さまざまな壁が存在します。
そんなコミュニケーションを取るときに、参加者が「余計なストレスや気づかいなくもっと向き合える機会を増やしたい」という想いから「VUEVO」は誕生しました。
「誰が何を話したか?」などの会話をリアルタイムで直感的に見える上、テキスト化されたデータはAIが自動で議事録にしてくれます。
独自開発のワイヤレスマイクと、アプリケーションをインストールした各種デバイスを自分のアカウントと予め紐づけておけば、すぐに利用できます。また、会話相手にはURLをメールで共有するだけなので、招待も簡単です。
▶「VUEVO」のマイクサイズ
約78㎜(幅)×22㎜(高さ)×76㎜(奥行)
▶重さ
約94.5g
▶費用
毎月3万円から
今までなかった新感覚のコミュニケーションツール
聴覚障がいの社員2名と一緒に対面でのデモ会議を実体験しました。
そこで感じたポイントは、次のとおりです。
発話者の方向がわかる!
ワイヤレスマイクには、マイクが複数内蔵されており、最大8方向の会話に対応できます。
パソコンやスマートフォンなど、マルチデバイス対応。各デバイスの画面中央にはマイク画像が表示されます。
予め発話者の名前や方向を登録しておくと、マイク画面が表示され、マイクを中心に発話者の方向に放射状の色がつきます。
各方向に名前を登録しておくと、発話者を確認することができます。発話内容もリアルタイムでわかります!
周囲の音をシャットアウト!
精度の高い集音特性があるため、独自の音声処理による高い精度の文字変換を実感できます。マスクをつけたまま会議にも参加OK!
発話者の声に絞って拾うようプログラミングされているため、それ以外の音には反応しにくくなっています。
周囲の音や拍手などをシャットアウトしてくれます。
会議内容をWordやCSV形式で活用できる!
会議時などの会話内容が、そのまま各種デバイスにテキスト化!
なお、その内容は5分ごとにAI機能で自動的に要約されます。
要約でテキスト化された内容は、そのまま議事録として各種ファイルに保存することもできます。
聞き取れなかった会話も確認できるタイムライン表示ビューもあるので便利です。
発話が難しい人は、オンラインチャット機能で会話に参加できます。
「VUEVO」を体験した聴覚障がい社員からのコメント
音声認識による文字表示はさまざまな会社から提供されていますが、その中でも今回体験した「VUEVO」は、発話内容を表示させるだけではなく、どこから発話しているのか方向が直感的にわかりやすくて、とても感動しました。
音声認識といえば、集音の課題が一番難しいと思います。
また、将来的には会議や打ち合わせの中での活用以外に、職場の自席での会話や雑談でもどんどん活用ができそうだとも思いました。家庭にも設置して会話や雑談を拾ってくれると、なお嬉しいです。
「VUEVO」以外にもさまざまなモノを開発しているらしいとのこと、この先が楽しみです!
ご担当者からのコメント
VUEVOの特長は、今誰がどこから何の話をしているのか、発話のタイミングとほぼ同時に分かること、そしてその精度の高さです。
会議や複数人での会話場面で「誰が話しているか分からない」を解消し、会話内容だけでなく、発話のタイミングやあいづち等、コミュニケーションに重要な情報も分かりやすくなります。
さらに会話内容も保存されるので、いつでも自分が振り返りたい時に確認ができる安心感もあります。
VUEVOはまだまだ進化の途中。今後も翻訳機能など大きなアップデートを予定しています。
少しでも興味をもっていただけたら、まずは皆さんの職場でVUEVOを試してみてください!
会社情報
会社名:ピクシーダストテクノロジーズ株式会社
所在地:〒104-00285 東京都中央区八重洲二丁目2番1号
東京ミッドタウン八重洲 八重洲セントラルタワー8階
今回ご紹介した「VUEVO」を体験したのは、少し大きめの会議室だったため、結構、大きな声で話をしなければなりませんでした。
理想は、スピーカーに手を伸ばせば届くほどの距離がベストかもしれません。そうすれば、より高い文字認識ができたと思います。
また、数年後の発売を目指して現在開発中のスマートグラスも少しだけ体験させていただきました。
それについては、またいつか別の機会に「ゆうゆうゆう」でご紹介するかもしれません。お楽しみに!