新緑のまぶしいこの時期、旅行などされる方も多いのではないでしょうか。 今回は、「旅行」という手段を使って、障がいのある人の活動を広げるリハビリテーションプログラム 「旅リハ」をご紹介します。
旅先でさまざまな体験を行うことでリハビリできるのが特徴です。
ぜひ、ご覧ください。
旅リハとは
旅行という手段を使ってみなさんの活動を広げるためのリハビリテーションプログラムです。
理学療法士、医師、作業療法士、スポーツ指導員らが全面的に関わり、参加者各人の機能に合わせた旅行計画を立てます。
障がいのある方が、慣れない環境に一歩踏み出すことで外出への自信をつけ、よりアクティブな生活を送ることを目的とした企画です。
旅行を楽しむだけでなく、リハビリという一つの手段を活用し、日常生活と異なる環境を体験できるのが特徴です。
バリアフリー専門旅行会社「HISバリアフリートラベルデスク」とリハビリテーションセンター「横浜市リハビリテーション事業団」が協力して、今まで「空白」だったところを、「旅リハ」として、旅の魅力を再発見していただき、日常生活においてもより前向きに活動ができるようにサポートしていく活動です。
旅リハのポイント
自由行動が多く、ゆったり同じホテルに連泊
観光は、参加者の要望を取り入れて行います。
環境に慣れるよう同じホテルに泊まります。
理学療法士、看護師などが同行
専門のスタッフが同行することで、安心して旅行することができます。
現地の障がい者との交流
障がい者同士で意見交換したり、情報共有することができます。
旅リハの効果
【参加者から】
- 今まで友人と旅行に行く時は、旅先でいつも車いすを利用していたが、今回の旅行は全部自分の足で歩き通すことができ、とてもうれしくて、自信になった。
- 旅リハ参加後に、夫婦で海外旅行に行ったり、仲間同士で旅行したり外出する機会が増えた。
【スタッフから】
- 旅リハに初めて参加した作業療法士の一人は、「日に日に参加者の表情が明るくなり、歩行スピードが上がり、歩行距離が延びていくことに感動した。
- 日頃接することの少ない退院後の患者さんと過ごし、元気になっていく様子を見て、逆に元気をもらった。
「旅リハ」のこれまでの実績
- 沖縄旅行 (受注型企画旅行) 2007年2月より8回実施
- ハワイ旅行 (募集型企画旅行) 2012年に1回実施
「旅リハ」の今後に向けて
「リハビリテーション」と「旅(バリアフリー)」の専門家が、それぞれの知識と技術を持ち寄り、「新しいリハビリのカタチ」と「新しい旅のカタチ」を創造することになりました。
これにより、「リハビリテーションの領域」においては、外出への自信をつけ、よりアクティブな生活を送ることが可能になったり、情報収集に困難を抱えるお客様に対して、より説得力を持っている医療機関からサポートを得ることができ旅を諦めさせない取組みが可能になるという、従来の様々な活動の課題を、それぞれが解決するキッカケになることを期待しています。
一人ひとりの個性や機能・体力の客観的な観察、評価を行ない、それぞれの方に合った自立サポートが出来ればと良いと考えています。
今後は、日帰りや1泊などのショートトリップ等も、旅リハ卒業生を中心に実施出来ればと考えています。そして更なる旅のバリエーションが増え、ひとつのバリアフリー旅行のビジネスモデルになればと思います。
お問い合わせ
株式会社エイチ・アイ・エストラベルワンダーランド新宿本店バリアフリートラベルデスク
〒 151-0051
東京都渋谷区千駄ヶ谷 5-38-8 サウスゲート新宿ビル1階
TEL. 03-5360-4761 / FAX. 03-5360-4733
E-mail:
t-barrierfree@his-world.com
- 「旅リハ」について
- http://www.his-barrierfree.com/
- バリアフリー旅行の情報について
- http://www.facebook.com/likebarrierfreetravel.jp
横浜市リハビリテーション事業団・障害者スポーツ文化センター 横浜ラポール「旅リハ担当」
〒 222-0035
神奈川県横浜市港北区鳥山町 1752
TEL. 045-475-2050
- 障害者スポーツ文化センター 横浜ラポール
- http://www.yokohama-rf.jp/rapport/