2015年11月20日掲載
昨年に引き続き、今回で2回目となる「2020年、渋谷。超福祉の日常を体験しよう展」が東京都渋谷区の渋谷ヒカリエ8階で行われました。
福祉機器が持つイメージを覆し、思わず「カッコいい」「カワイイ」と使ってみたくなるデザインの福祉機器約30点が展示されました。
今回は、この福祉展のレポートをご紹介します。
展示会概要:
- 名称 : 2020年、渋谷。超福祉の日常を体験しよう展
- 開催期間 : 2015年11月10日(火)から11月16日(月)
- 主催 : NPO法人ピープルデザイン研究所(須藤シンジ・代表理事)
*NPO法人ピープルデザイン研究所は障がい者・高齢者・外国人・子どもなど、身体上もしくはコミュニケーションのバリアがあり、まちの賑わいに参加しにくい状況・環境を改善する事業を行い、その健全なまちづくり活動を不特定多数の町、市民、地域団体に普及させ、公益の増進に寄与することを目的とする。
主なイベント内容
展示ブース
障がい者だけでなく、健常者も乗りたくなるようなかっこいい車いすやハンドバイク、3Dプリンターを活用した義足カバーなどデザインを重視したもの、医療や福祉に役立つ癒し系ロボットが目を引きました。
特に、メンタルコミットロボット「パル」は、アザラシのロボットで心が和みます。
また、聴覚に障がいのある方に「聴こえやすさ」を提供する商品など、生活の中から「笑顔」が生まれる商品も展示されていました。
体験コーナー
会場内では色々な乗り物を体験できました。
折り畳みで持ち運び可能な小型電動カート
株式会社クラモトからは世界中で愛されている大ヒット商品「Luggie」
電動車いす
WHILL株式会社からは「WHILL ModelA」
セニアカー
スズキ株式会社からは「スズキセニアカーET4D」
電動歩行アシストカート
RT.ワークス株式会社からは「ロボットアシストウォーカー RT.1」
シンポジウム
期間中(最終日を除く)は日替わりでプレゼンターが講演しました。
渋谷区長・長谷部健氏を始め、スポーツ、社会、福祉、アート、マスコミや放送などさまざまな分野で活躍する方々です。
最後は各テーマでのトークセッションが行われ盛り上がりました。
今回で2回目となる福祉展は、福祉機器の持つイメージを一新したデザインで福祉をみることができ、とても新鮮だと思いました。
障がい者だけではなく、健常者でも乗りたくなるような車いすは福祉の枠を超えていると感じます。
実際に、小型電動カート「Luggie」、電動車いす「WHILL ModelA」、セニアカー「スズキセニアカーET4D」に乗ってみると、乗りやすくて移動がラクラク!
福祉機器とは思えないスタイルでした。
こうした機器を知ってもらうことがまずは必要で、よりよい社会を作っていけたらと思います。