2023年06月23日掲載
精神障がい者に関するクエスチョン
Q:感覚過敏の症状のある人は、人が多く集まる場所は苦手?
A:
感覚過敏とは、五感からの刺激を強く受けやすい状態を言います。その症状のある人は、人が多く集まる場所が苦手と言われています。
なぜなら、周囲の目線、さまざまな音や光、臭いなどで溢れているため、強いストレスを受けてしまうからです。
近年、そのストレス軽減するため、以下のような工夫をしている施設もあります。
- トイレ…ハンドドライヤーや赤ちゃんの泣き声など、突然の大きな音を避けられる独立したトイレがある。
- 映画館…音響を抑えるヘッドホンのような「イヤーマフ」を貸し出したり、照明や音声を調整できる鑑賞室を設けている。
- 空港やサッカースタジアム…感覚過敏の人、パニックを起こした人やその家族が安心して過ごせるスペースがある。
Q:ADHDの人は忘れ物が多いと聞きますが、どんなことに気をつけているの?
A:
手帳や付箋へのメモ書きをまめにしたり、使用するペンを色分けして一目で分かりやすくしたり、スマートフォンのスケジュール登録、リマインドアプリの事前通知設定を使うなどの工夫をしています。
また、出かける前にはチェックリストを使い、必要なものをカバンにいれる準備をする人もいます。
参考:ADHD(Attention-Deficit Hyperactivity Disorderの略語)は発達障がいの一つで集中力がつづかない、じっとしていることが難しいなどの多動性・衝動性行動が特徴です。注意欠陥・多動性障がいともいわれます。
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Q:高次脳機能障がいの人が仕事で困るのはどんなことですか?
A:
新しい仕事内容を覚えることが難しいため、何度も同じ質問・些細なミスを繰り返してしまいます。
同時に複数の作業をすることが難しい、集中力が持続しないといった問題も抱えています。
また、脳の機能低下や損傷が原因で、精神的エネルギーを使い果たしてしまう傾向があることから疲れやすいという人もいます。
分かりやすい言葉や文章に置き換えて説明したり、適切なタイミングで休憩するように声かけしてあげるなどの配慮が必要でしょう。
Q:精神障がいのある人は、作業などに集中しすぎてしまったり、逆に集中しにくい場面があると聞きました。そんな時どうしていますか?
A: 集中しすぎてしまう時はタイマーを使って意識的に休憩を取ることもあります。また、他の人の視線や物音に敏感になり集中しにくい時は、静かな環境へ移動したり、視線を遮る衝立や耳栓を使う時もあります。