みなさんは、1日のタイムスケジュールを考えるとき、「今日実施する業務について、何から手を付けて、どの位の時間をかけるのか」と悩むことはありませんか?
特に発達障がいがある人の中には、時間や予定の見通しを立てることが苦手で、仕事や日常生活でのタスク管理に困りごとを感じる人もいます。
そこで今回は、そのような日々のタイムスケジュールについての困りごとを助けてくれるスマートフォンアプリ(以下、アプリ)「コンダクター」をご紹介します。
実際にADHD(注意欠陥・多動性障がい)のある編集部員が使用してみました。
ぜひ、ご覧ください。
「コンダクター」とは
『曖昧な指示がわかりにくい』『時間管理が難しい』など、そうした困りごとがある人向けに、タスク管理を視覚的にサポートし、仕事や私生活をサポートするアプリです。
1日のタスクを時系列に見える化することで、作業の見通しを立て、仕事を段取りよく進めることができます。
使用にあたり、アプリをダウンロードして、アカウント登録をする必要があります。
なお、登録は無料です。
「コンダクター」登録についてはこちら(新しいウィンドウが開きます)
使用手順を3ステップでご紹介!
<ステップ①>プロジェクトを作る
- 画面下のセンターのプロジェクト作成アイコンをタップ
- 「プロジェクト」横にある+ボタンをタップ
- プロジェクト名を入力
- ファイルの色を決める
<ステップ②>タスクを追加する
- タスク名、開始日時、所要時間、優先度を入力する
<ステップ③>サブタスクを追加する
- タイムラインまたはプロジェクトからタスクを選択し、さらに細かくしたサブタスクを追加する
実際に使ってみた!コンダクターの便利ポイント
タイムラインで今日の見通しを立て、集中力をキープ!
1日のタスクを時系列に表示し、1日にやるべきことを可視化することで見通しが立てられるので、集中力を持続しやすくなります。
また、通知設定で事前通知の時間も決められるので、過集中にも対応できます。
サブタスクで終了条件を明確にして優先順位をつけやすい!
サブタスクで終了条件を細かく設定できるので何から手を付けたらいいのかわかりやすくなります。
情報が頭の中で整理しにくい特性がある人は、この機能を有効活用してタスクを細かくすることで、優先順位を付けることができます。
ペース配分を考えて「間に合わない」を無くす
タスク詳細のバーが時間経過とともに進んでいく作りになっているので残り時間が一目でわかります。
タイムラインに現時刻を示す線が表示されるので、現在のタスクと進み具合を考えてペース配分をすることができます。
会社情報
会社名:フェルマータ合同会社
事業内容:コンダクター事業 ITサービス事業
問い合せ先:
「フェルマータ合同会社」についてはこちら(新しいウィンドウが開きます)
ご担当者からのコメント
皆さん、初めまして。発達障がい当事者とともにつくるタスク管理アプリ「コンダクター」を企画・開発しているフェルマータ合同会社の寺戸です。
フェルマータ合同会社での仕事と並行して、普段は就労支援の相談員をしています。
発達障がい特性のあるたくさんの方々との対話を通して、タスク管理の困難さをサポートできれば、働きやすくなる方が増えるのではないかと「コンダクター」のアイデアを発案しました。
「コンダクター」は発達障がい当事者の方々と、ともにつくるアプリです。
これまでもたくさんの当事者の皆さんの声を反映させてきました。
ぜひ一度、「コンダクター」をダウンロードして使ってみて、「こうなったらもっと使いやすいいいのに。」「ここが使いにくい。」
ぜひ、そんな声を聞かせてください!
私は、普段タスクを紙に書き出して管理しています。
時間の見積もりが苦手なため、予定終了時間ギリギリに「このままでいくと終わらない」と焦ることも多いです。
焦らないために自分で思っているよりずっと時間に余裕を待たせて予定を組みますが、突発的な出来事や、すでに時間に余裕のない場面では対応が難しいです。
「コンダクター」では、タスクの残り時間がバーで可視化されるので、ペース配分がわかりやすいです。
サブタスクが入力できることも魅力的だと思います。
このアプリは発達障がい者向けに考案されたアプリですが、スケジュール管理が普段から苦手な人にもおすすめです。