車いすユーザと行く「日本銀行金融研究所貨幣博物館」

みなさんは、どのくらいの種類の”お金”を見たことがあるでしょうか。
今年の7月3日から、20年ぶりに新紙幣が発行されました。
ユニバーサルデザインを取り入れたことで注目を集めている”お金”は、夏休みの自由研究にもってこいです。
また、大人にとっても、「知っているようで知らない」お金について知れる日本銀行金融研究所貨幣博物館(以下、貨幣博物館)はユニークなお出かけスポットともいえるでしょう!
今回は、車いすユーザの編集部員と貨幣博物館を訪問し、バリアフリー状況をチェックしてきました。

写真:車いすユーザの編集部員が展示室入り口にいる

日本銀行金融研究所貨幣博物館

貨幣博物館は、日本銀行創立100周年を記念して1985年11月に開館しました。
その後、2015年11月にバリアフリー設備や子供向け体験展示を更に充実させ、誰でも楽しめる施設としてリニューアルオープンしました。
貨幣博物館では、日本のお金の歴史について本物の資料を見ながら、分かりやすく学ぶことができます。

施設情報

所在地:〒103-0021東京都中央区日本橋本石町1-3-1(日本銀行分館内)
営業時間:9時30分から16時30分(最終入館は16時まで)
TEL: 03-3277-3037(直通)
入館料:無料

日本銀行金融研究所貨幣博物館についてはこちら(新しいウィンドウが開きます)

1階フロア

1階フロアは受付です。
入口に向かって左側にある緩やかなスロープを上り中に入ると、空港のような金属探知機のゲートとX線検査装置で所持品検査を受けます。
車いすユーザはゲートの横を通り、手持ちの金属探知機で検査を受けます。
受付では、クッション付きの車いすや、視覚障がい者用の触地図を借りることができます。
エレベータは、直角二方向出入口エレベータが設けられているため、2階へ出る時は右手側の扉が開きます。
また、扉の間に縦向きの操作盤が1箇所あり、ドア正面壁には低い高さに横向きの操作盤が2箇所設けられ、操作盤の下には手すりと、操作ボタンの上には点字も付いています。

写真5枚:左上触地図・左下入口の緩やかなスロープを上る車いすユーザの編集部員・真ん中貸し出し車いす・右上エレベータ内に設置されている低い高さの手すりと点字付きの操作盤・右下編集部員がエレベータに乗っているところ。広さは車いすは1台が定員

2階フロア

写真:屏風の前でポップをもっている編集部員2人 エレベータで2階フロアに昇ると左側にフォトスペースがあり、ポップを持って記念撮影をすることができます。
館内は撮影が禁止なので、この屛風の前で思い出の写真を残すのも良いでしょう。
右側には休憩エリアと売店があり、1億円の重さを感じられる体験展示がありました。

展示エリア

自動ドアを通ると、入り口側から古代のお金について、奥へ進むにつれて近代になるように展示がされています。
古代のエリアでは、歴史の教科書でしか見たことがないような銭貨から銭貨以外の貨幣も展示されていました。
近代のエリアでは今年7月に発行された新紙幣も展示され、歴代の紙幣と比べたり、装丁を細かく見ることができます。
また、展示ケースの高さは全て72㎝で、奥に向かってショーケースが高くなる作りになっており、車いすユーザも見やすいように設計されていることでストレスなく、楽しむことができました!
いくつか体験展示ブースもあり、編集部員は江戸時代に貯金などに使われていた大判の実寸大模型の重さ体験をしました。

写真:左:体験展示で編集部員が持ち上げている大判(男性の掌ほどの大きさ・暑さはそれほどない)・右:展示ケース内の展示物を車いすユーザの編集部員が近くで見ている様子。ケースの足元に足が入るので見やすそう。

館内にあるQRコードを読み込んで、 自身のスマートフォンから音声ガイドを聞くことで、詳しい歴史や知識を学ぶことができるので、おすすめです! また、音声プレイヤーの下にはテキストがあり、読み上げ対応もしているので視覚障がいのある人も、聴覚障がいのある人も同じく使用することができます。 テキストはファイリングしたものを受付で借りることができるので、ご希望の際は入館時、受付にお声がけください。

多機能トイレ

写真:多目的トイレの中が写っている展示室入口を背に進み、突き当りの冷水器を左に曲がった先、右手側に多機能トイレ(オストメイト対応)があります。
開閉ボタンで操作をする扉になっており、中のスペースは車いすユーザに十分な広さがあります。

館内マップ

貨幣博物館ご担当者からのコメント

日本銀行貨幣博物館では、和同開珎や大判、他では見られない4種類の黄金の分銅の実物、そしてそれらの重さ体験などを通して、日本のお金の歴史を楽しく学ぶことができます。
ご自身のスマートフォンのブラウザーとご自身のイヤホンで聞くことができる音声ガイドも無料です。
中世の中国の銭貨が沢山はいった壺や江戸時代の質が悪くなっていく小判やたくさんの種類の藩札などを間近に御覧いただき、昔のお金を通して「お金って何だろう?」と考えるきっかけになれば幸いです。
東京駅日本橋口からも徒歩8分という近さです。お買い物やご旅行で東京駅や日本橋にいらしたときには、入館無料の貨幣博物館に是非お立ち寄りください。

車いすユーザの編集部員のコメント

写真:新紙幣を詳しく見る装置を体験する編集部員ここでは、貨幣の古代から現在までの発展や変異を知ることができます。
今回は三越前駅から自走で向かいましたが、急な勾配や大きな段差がなく、横幅の広い歩道ばかりで移動が楽でした。
入り口付近のスロープについても、段差の高さに対して数倍の距離をとっていたためとてもゆるやかです。
また、大判を持てる体験や新紙幣を拡大して見られる体験は、知識を実体験に結び付けることができてとても勉強になります。
キャッシュレス化が進んでいる現代ですが、紙幣や硬貨を使うシーンはまだまだあります。使うだけでは知ることがない「お金」の背景、みなさんの見聞を深めること間違いなしです!

イラスト:編集後記

貨幣博物館では、リニューアルした新紙幣も展示してあり、その特徴や成り立ちについても詳しく知ることができます。
実際に昔使われていたお金を目にしたり、昔のお札にも透かしが使われていたり、歴史の奥深さを感じられました。
また、音声ガイドは貨幣博物館のHPからも聞くことができるので、予習をしてから行くとより楽しめるのでおすすめです。

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