車いすユーザも五感で楽しめる「カワスイ川崎水族館」

2024年12月03日掲載

今回ご紹介するのは、神奈川県川崎市にある「カワスイ川崎水族館」です。
今年7月、新たなエリアを追加してリニューアルオープンしました。
既存の商業施設内にある水族館としては、日本初の都市型水族館となります。
最先端の照明・音響・映像技術が採用されているため、普段知ることのない水辺に生きる生きものたちの生態を知ることができます。
車いすユーザの編集部員が水族館の楽しみ方をご紹介します!
ぜひ、ご覧ください。

写真:カワスイ内にある大きな水槽に餌を与えている車いすユーザと、さまざまな海の生き物たち

カワスイ川崎水族館とは

写真:カワスイ水族館入口をバックに記念写真を撮る編集部員 多摩川からアジア、アフリカ、南米アマゾンまで、「世界の美しい水辺」をテーマにしています。
延床面積約7,000㎡に6つの展示ゾーンと70個の水槽があり、約300種の生きものを鑑賞することができます。
昼と夜の時間帯により各展示ゾーンでは、異なる演出が施されるため、訪れる度に新たな気づきや驚きを見つけられるでしょう。身近に生息する淡水魚から、世界的にも珍しい水辺の生きものまで、散策している気分で楽しめる駅チカの水族館です。

車いすユーザの編集部員がバリアフリーチェック

入口は10階です。施設内は、全面バリアフリーなので、移動には困りません。
10階には広々とした「チケットカウンター」と「CAFE CRAM(カフェクラム)」があり、ロッカールームや多目的トイレは「チケットカウンター」の裏側にあります。便座には背もたれや両側に手すりがついています。
各展示ゾーンにもスロープや手すり、床には動線の出入口付近に点字ブロックがついています。

写真:チケットカウンター、カフェクラム、多目的トイレまでの道順と広々とした多目的トイレ

プロローグ

写真:プロローグからスロープを上がって各展示ゾーンへと向かう編集部員 さっそく中に入ると、黒い壁にチョークアートで描かれた熱帯雨林の植物にさまざまな生きものが映像で登場します。
スロープを上がると、いよいよ各展示ゾーンです。

イラスト:多摩川ゾーンからアフリカゾーン

多摩川の上流と下流を再現した3つの水槽があります。その背面には、大きなスクリーンに多摩川のリアルな1日の景色が投影されています。4Kの高精細・高画質な映像です。
近くに設置されているタッチパネルには、リアルタイムでAIによって解析された水中カメラ映像が映し出されています。この展示システムを導入した水族館は「カワスイ」が世界初です。
気になる魚をタッチすると名前や生態が表示されます。また、各水槽や一部のゾーンにQRコードがあります。スマートフォンやタブレット端末でQRコードを読みこむと、同じく情報を取得できます。鳥類によっては鳴き声を再生して聞くこともできます。

写真:多摩川の風景をバックに3つの水槽が並んでいる、笑い声のような音をスマホで聞く編集部員、タッチパネルで魚をタッチしている、QRコードで魚の生態を読んでいる

さらに進んで行くと、直角方向型エレベータがあるので、車いすユーザはここから9階へ降ります。
また、エスカレータはフロア中心にあり、乗り降りするための動線に沿ってスロープや手すりがついています。

写真:スロープ、手すり、点字ブロックがついた通路を渡りエレベータへ向かっている編集部員、フロア中央にあるエスカレータ

イラスト:南アメリカゾーンからアグア・テラ エリア

9階には、生きものたちが住んでいる地域を感じさせる面白い展示がさらにつづきます。
エスカレータ近くには、日本本州に匹敵する大きさの湿地帯「パンタナル」を再現した大きな水槽があります。水中できらめく小さな生きものを中心に約2,000匹の展示がされていて、訪れる時間帯によっては餌やり体験もできます。
「こもれびカフェ」を過ぎると、「パノラマスクリーンゾーン」です。200度もある広角スクリーンのデジタル動物映像に大きく円を描くように手を振れば、何かが起こるかもしれません!?
また、その近くには「ドクターフィッシュ」の水槽に指を入れられる貴重な体験ができます。

写真:大きな水槽とその水槽に餌やりをする編集部員、パノラマスクリーンに向かい腕を大きく円を描くように振っている、ドクターフィッシュの水槽に指を入れて魚たちが群がっている

<アグア・テラ エリア>には10階の吹き抜けを生かし、自然光が降り注ぐアマゾンの熱帯雨林が広がっています。
世界最大級の淡水魚「プラルク」や「ブラックコロソマ」の優雅な泳ぎは迫力満点です。
魚以外に「カピバラ」や「オニオオハシ」「フタユビナマケモノ」なども見ることができます。

写真:自然光が入る吹き抜け、大きなプラルクとブラックコロソマ

イラスト:こもれびカフェ

森をコンセプトとした緑豊かな癒しのカフェです。
窓側には「ソラネコカフェ」があります。ネコたちと川崎の街並みを見ながら食事を楽しむことができます。
珍しいナマズフライは、淡白な味なので、塩よりソースがおススメです。

写真:森をイメージしたカフェでは、ソラネコカフェをバックにナマズフライを食べている編集部員

エピローグ

写真:たくさんの生きものが額縁の写真に飾られていて、真ん中にはカワスイのロゴがある撮影台にスロープで向かう編集部員 全ての展示ゾーンを見終わったら、さまざまな生きものたちの写真をバックに記念撮影ができます。
スロープもあるので車いすユーザや杖を利用している人でも撮影台に移動できます。
さらに進めば、水族館の出口です。

イラスト:ふれあいパーク

水族館を出て別料金(1名:30分/1,000円)を払うと、小動物とのふれあいもできます。
車いすユーザは、手洗い場の足ふきマットが動いてしまうため、注意して中へ入りましょう。なお、手洗い後のペーパータオルは高くて届かないかもしれません。ハンカチやタオルは、忘れずに持って行くと良いでしょう。
中に入ると、ウサギ、モルモット、インコ、フクロウがいます。

写真:高さの違う独立洗面台が2つと、ペーパータオルがその上に備え付けている、やや狭い入口、ウサギとモルモットに餌やりをしている、フクロウの背中をそっと撫でている

イラスト:カワスイオフィシャルショップ

写真:広々とした店内の大きなモルモットを撫でている編集部員 とにかくかわいいオリジナルグッズやお土産がたくさん揃っています。
通路の幅は一番狭くても150㎝ほどです。
広々としているのでゆっくりと買い物を楽しめます。

施設情報

所在地:〒210-0024 神奈川県川崎市川崎区日進町1-11
営業時間:10:00〜20:00(最終入館 19:00)
TEL:044-222-3207
最寄駅:JR川崎駅下車、徒歩1分。京浜急行川崎駅下車、徒歩5分。
休館日:詳しくは下記HPのトップページカレンダーよりご確認ください。
駐車場:提携駐車場複数あり。詳しくは下記HPのトップページカレンダーよりご確認ください。

「カワスイ川崎水族館」公式HPはこちら(新しいウィンドウが開きます)

カワスイ川崎水族館ご担当者からのコメント

カワスイ川崎水族館は、車いすやベビーカーをご利用の方、視覚・聴覚に障がいのある方など、すべての方が快適に楽しめるよう、徹底したバリアフリー設計を施しています。
館内では、「ドクターフィッシュ」のふれあい体験や五感で楽しむ多様な生き物の展示、最新映像技術を駆使した没入感あふれる空間をご提供。川崎駅から徒歩1分という便利な立地で、スロープや手すり、エレベーターを完備しており、安心して移動いただけます。
ご家族やご友人、お一人様でも、ぜひ特別なひとときをお楽しみください。

イラスト:編集後記

写真:ドクターフィッシュの水槽に手を入れて大きな口を開けて叫んでいる編集部員 今回は、車いすユーザが「カワスイ」を楽しむポイントを中心にご紹介しました。
「ふれあい Dog park」「ソラネコカフェ」「アグア・テラ エリアの一部」では、現在車いすユーザは入ることができませんが、将来的には入れるようになるかもしれないとのことでした。
取材時には、カップルや親子、ご高齢の夫婦まで幅広い年齢層の人たちが訪れていました。
また、10階「CAFE CRAM(カフェクラム)」や9階の「カワスイオフィシャルショップ」は、入場料が不要のため、待ち合わせや休憩場所として気軽に利用できます。
駅チカなので、みなさんも訪れてみてはいかがでしょうか?

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