脳性まひ者とスポーツのかかわり

2015年06月16日掲載

脳性まひ(CP)の人たちのためのスポーツは、1978年に発足した「国際脳性麻痺者スポーツ・レクリエーション協会(CPISRA)」が、統括してきました。

写真:「ボッチャ」世界選手権の模様様子 代表的なスポーツは、重度の障がいがある人たちのために考案された「ボッチャ」と、比較的軽度の障がいで走ることができる人たちのために考案された「7人制サッカー」です。
他にも、陸上、水泳、自転車、乗馬、アーチェリー、トライアスロンなどパラリンピック競技にも脳性まひの人たちが参加できる種目もありますし、CPISRAや各国の脳性まひの人たちのスポーツを統括する団体が行っている「レースランニング」や「テーブルクリケット」というスポーツなどもあり、独自に国際大会が開催されている種目もあります。

障がい者スポーツの特徴として、クラス分けがあります。このクラス分けは、簡単に言うと、試合を公平に行うために、障がいの種別や程度などによってグループ分けをすることです。
試合に参加するスポーツということで見ると、このクラス分けの中に、脳性まひの人たちが含まれる「クラス」がある種目ということになります。
写真:脳性まひのある幼児がサッカーボールで遊んでいる様子 各種目のルールによって、脳性まひの人たちだけのクラス分けがされる場合と、そうでないクラス分け(障がいの原因はさまざま)の場合があります。
また、同じクラス同士で勝敗を競い合う個人競技もあれば、「7人制サッカー」のように複数のクラスでひとつのチームをつくり勝敗を競う団体競技もあります。

私たちにとって、世界最高峰の障がい者スポーツ大会はパラリンピックとなりますが、過去、通称ロビンフッドゲームと呼ばれた脳性まひの人たちのための国際総合スポーツ大会も4年に一度開催されてきました。
その大会が復活し、今年の8月、イギリス・ノッティンガムで、「CPISRA World Games」が開催されます。
次回は、この「CPISRA World Games」について紹介させていただきます。

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