東京都の西部、三鷹市の緑あふれる森の中に所在している「国立天文台 三鷹キャンパス」では、事前申込制で月に2回、50cm公開望遠鏡での定例観望会を開催しています。
今回訪れたのは昼間でしたが、車いす利用のスタッフが実際に状況をチェックしてきました。
「国立天文台 三鷹キャンパス」の概要
- 名称:大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 国立天文台
国立天文台 三鷹 - 場所:東京都三鷹市大沢2-21-1
- 自然科学研究機構 国立天文台について詳しくはこちら
- 年末年始を除いて午前10時から午後5時まで毎日、施設の一部を公開しています。
詳細はこちらをご覧下さい。 - 歴史:
明治21年(1888年)に現港区麻布にて東京天文台が発足し、その後大正13年(1924年)に三鷹へ移転した。
昭和63年(1988年)に国立天文台となる。
平成16年(2004年)より法人化し、現在の形となった。
初期の天文台の主な仕事は、星を観測して経緯度の決定、暦の計算、時間の決定を行うことで、これらは現在も続けられている。 - 組織・運営:
法人化にともない、国立天文台は全面的に組織を見直し、プロジェクト制に移行した。
センターの改革や研究部の新設を行って現在に至る。
大学および関係機関の天文学研究者の参加を得て、運営を行っている。
50cm望遠鏡で星の魅力に迫る!車いすの方も観望できる国立天文台
国立天文台定例観望会は「月2回実施」の「予約制」です。必ず所定の手続きを行ってください。
国立天文台定例観望会について詳しくはこちら
国立天文台へのアクセス
予約完了後、体が不自由なこと、車で行きたいことを事前に電話で連絡してから、「国立天文台 三鷹キャンパス」へ。
天文台正門を入って正面にある中央棟(低い建物)のロビーに、車いす専用駐車スペースが2台分ありました。
まずは、正面にある中央棟にて定例観望会の受付を済ませます。 中央棟まではスロープがあり、中には車いすの方が利用できるトイレも完備されているので、不自由することはありません。
中央棟にて、観望天体の簡単な解説(10~15分程度)を聴いたり、ポスター展示を見たりしながら順番を待ちます。
50cm公開望遠鏡
中央棟から50cm公開望遠鏡までは200メートルほどです。公開望遠鏡の中に入る部分はスロープとなっていますが、舗装されているので車いすでの移動は苦になりません。
望遠鏡は車いすのままで利用できます。年間で数人の利用があるそうです。 昼間だったのですが、夏の大三角形の一角、ベガを観察させてもらえました。
昼間でも望遠鏡で星を見られることを知らなかったので驚きました(案内をしてくれた人によると、あまり知られてはいないそうです)。
観望会は約1時間、防寒対策はしっかり
公開望遠鏡内は暖房がありません。冬場に来場されるかたは防寒対策をしっかりして行きましょう。 東京といえども結構冷えると案内の人に説明を受けました。また、夏場は蚊の対策が必要です。
定例観望会にて、受付から観望終了までの所要時間は約1時間ほどです。
進行面の大部分を10人ほどの学生ボランティアが行ってくれているそうです。また、学生さんやスタッフに色々質問しても良いそうですよ。