2014年12月24日掲載
国立天文台 三鷹キャンパスでは、年末年始を除いて午前10時から午後5時まで毎日、施設の一部を公開しています。
体の不自由な方で、自動車でのお越しの方は、その旨を正門の受付(守衛所)にて申し出ることで、車いす専用駐車スペースを利用できるほか、公開施設においては、障がいのある方でも利用できるよう一部で配慮が行われています。
その一例をご紹介します。
視覚障がいのある方も楽しめる施設見学
「国立天文台 三鷹キャンパス」では、正門の受付(守衛所)に、「国立天文台見学ガイド」点字・拡大文字版がご用意されているほか、展示施設に点字案内板が設置されていて、視覚障がいのある方も楽しめるような工夫がなされています。
国立天文台は、2010年と2013年に天文教育普及研究会との共催で「ユニバーサルデザイン天文教育研究会」を開催し、「誰にでもわかりやすい天文学の魅力」を伝える取り組みを行っています。
車いす利用者が見学できる施設学
展示施設の多くは歴史的な建物なので、全てがバリアフリー対応と言うわけではありません。
ですが、「太陽系ウォーキング」「天文台歴史館」「展示室」や、宇宙空間を迫力のある立体ムービーコンテンツで観覧できる「4D2Uドームシアター」(要予約)などを楽しむことができます。
車いす専用駐車スペースや多目的トイレ、休憩室が近接で配置されているので、移動も少なく安心して利用することができる施設となっています。
星の観察と言うと、都会から離れた「少年自然の家」などを思い浮かべてしまい、誰もが気軽に参加できるイメージがありませんでした。
特に、車いすを利用している私は、山の上など坂が多いところは得意ではありません。 しかし、今回のように東京都内であれば、公共交通機関も利用しやすく平坦な道が多いので、観望会に参加しやすいと思います。今度は、個人的に利用申し込みしたいです。
施設見学では、以前から「4D2Uドームシアター」に興味があったのですが、改修工事が始まってしまい見学できず、残念!
2015年春にリニューアル開演するそうなので待ちたいと思います。
取材時は終盤の紅葉も共に楽しめました。
休憩所も整っていて安心して利用できますので、一度訪れてみてはいかがでしょうか。
早めに到着したら食堂・売店の利用がおすすめ
平日は、東京大学消費生活協同組合が食堂(昼食時のみ)と売店を営業しています。
缶コーヒーを飲みながら、景色を楽しんだり、お土産として国立天文台グッズを選んだりしてみてはどうでしょう。