3月は、卒園・卒業シーズン。
山梨県甲州市で初の試みとして、市内6つの公立保育所で卒園児たちに、自分の「卒園証書」を作るワークショップが行われました。
弊社NTTクラルティ塩山ファクトリーで製作している和紙を使い、弊社スタッフが指導しながら作成するワークショップです。
園児たちが体験したワークショップについてご紹介します。
ワークショップ開催の経緯
平成25年秋頃、NTTクラルティの方から、子どもたちが卒園証書の手漉き体験を行うワークショップの話を聞き、甲州市の公立保育所で開催できないか相談をさせていただきました。
甲州市では子どもたちに「体験」を通して物作りの楽しさを学び、記念に残る卒園証書ということで、「和紙で作る卒園証書」を計画しました。
25年度の卒園証書には間に合いませんでしたが、26年度の卒園証書は手漉きで作ろうと準備を進め、今回の開催に至りました。
ワークショップの内容
最初に塩山ファクトリーより挨拶と今回の体験内容について説明をしていただき、スタッフの方々の指導により、園児たちは紙漉き体験をして「卒園証書」を作成しました。
【体験の手順】
- 和紙の原料となる紙パックのフィルムはがしをする。
- キレイにはがした紙パックを小さくちぎる。
- ちぎった紙をミキサーにかける。
- 原料の入った容器に、卒園証書と同じ大きさの木枠を入れて紙漉きする。
水の中に手を入れて一生懸命作り、小さな模様が入ったカードも作成しました。
作り終わったとき、園児たちの顔は達成感で笑顔いっぱいでした。
保育所からの感想
【松里保育所からのコメント】
園児たちは、今回の体験がとても印象的だったようで「またやってみたい」と口々に話し、自分たちで作った卒園証書の出来上がりを楽しみにしています。
このような楽しく心に残る体験を、来年度もさせていただきたいと思います。
【その他の保育所の先生からもコメントをいただきました】
このように楽しく体験できたことは良い思い出になり、大きな財産として残ると思いました。そして、成長していく中で、こうした体験が何かに役立つと考えています。
今後どこかで和紙と出会った時に、自分たちが体験したことを思い出せるような良い経験になったと思います。
甲州市初の試みとして、「卒園証書」を作る取組み、いかがでしたか?
弊社塩山ファクトリーの社員が指導を行いながら、手漉き体験をして和紙を作りました。
世界に一つしかない手作り卒園証書です。
和紙(日本の手漉き和紙技術)が無形文化遺産に登録されたこともあり、 園児たちが成長したときに、自分たちで作ったということが心に残ると思います。
こうした取組みに、弊社が関わることができうれしく思います。
これからも、地域の方と一緒に協力していきたいです。