飛行機で11時間の旅を終え、アムステルダムスキポール空港に到着!
乗り込むときは最初でしたが、降りるときは一番最後で、機内車いすに乗り移ります。
機内を出るところで、自分の車いすへと乗り移りました。
アムステルダムスキポール空港
入国審査も一般の方と同じ場所で行います。
特に車いす用の窓口があるわけでもありませんでした。
スーツケースを受取って、空港の外へ出ました。
〇ちょこっとポイント
障害のある人はスーツケースをターンテーブルから取るとき空港係員がサポートする場合があります。
オランダの道路事情
オランダは自転車大国ということもあり、街中の段差は少ないと感じました。
歩道と道路に段差があっても、スロープが設けられていました。
ただ、スロープの傾斜が急な箇所も多く、街をバリアフリーにするために設けられているのか、
自転車で利用しやすいように設けられているのか判断に苦しむスロープが多く見受けられました。
オランダの街並みはご存じの方も多いかと思いますが、レンガ造りの建物が多く道もレンガ畳・石畳です。
このレンガ畳・石畳は車いすのキャスターが取られバリアでした。
しかし、街中で見かけたオランダ人の車いす利用者は、レンガ畳・石畳にキャスターを取られることなくスイスイと移動していたのです。
〇ちょこっとポイント
道路状況はそれぞれの国によって違い、石畳や整備されていない道が多いようです。
日本と同じように車いすで移動できるとは限りません。
(オランダでは、石畳が多いのでキャスターのサイズが日本より大きくなっています)
住む国(街)が違えば、車いすの仕様も異なることを知りました。
オランダではコインパーキングに車いす駐車場スペースがあり、数多く設置されています。
車で移動する障害者にとって、とても便利で、外出しやすい環境が整えられているんだなと感じました。
車いす駐車場スペースは、無料になっており、利用するには、EUが発行している「駐車カード」が必要になるようです。
その他のバリアフリー事情
車いす用トイレが設置されていましたが、手すりがなかったり、便座の高さが統一されていませんでした。
また、シャワーチェアー、ベッドの高さなどオランダ人の規格に合わせてあるためなのか、 日本と比べると20センチ以上高かったです。
日本のバリアフリー事情とは異なる点が多々あると感じました。
〇ちょこっとポイント
海外では体格や規格の違いによって手すり位置などが異なるので、 吸盤式シャワーフックや吸盤式手すりを持っていくと便利です。
旅行を終えての感想
今回、旅行に関する手配を旅行代理店に依頼しました。私の要望が空港や航空会社に伝わっているか心配でしたが、全ての係員の方々の対応がよく快適な旅となりました。
一昔前は、障害者への理解は乏しく外出するのも一苦労でした。
ましてや旅行(国内)となるとバリアフリーの宿泊施設が無かったり、公共交通機関が利用しにくかったりと、かなりハードルが高かったものです。
最近では、障害者への理解が浸透し、国内海外を問わず気軽に旅行を楽しめる世の中になっていることを痛感しました。
今回海外を旅して思ったのは「日本は障害のある人に配慮された設備が多く、住みやすい国」ということです。
例えば、障害者用駐車施設の幅や設置位置、多目的トイレ等の紙巻器や便器洗浄ボタン・緊急呼出しボタン・手すりといった設備の取り付け位置が統一されており、車いす利用者はもちろん、視覚に障害のある方やシニアの方でも利用しやすく配慮されています。
また、ホテル等には車いす利用者がチェックイン・チェックアウトの手続がしやすいように低いカウンターが設置されていることや、トイレの自動洗浄や、蛇口に手をかざすと水が出る自動水栓もその一つだと思います。
このような日本では当たり前の設備や配慮が、訪れた地では見受けられず、改めて日本の福祉(バリアフリー)のレベルの高さを実感しました。