「見えない世界」を通して伝えたいこと(3/3)

ダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパンでは、見える・見えないに関わらず全ての学生及び、就活中の視覚障がい者を対象にインターンシップ研修を実施しています。
全ての人が自分の可能性を広げ、自信を持って社会に参加していくためのきっかけとなることを提案しています。
インターンシップ研修がどのようなものかお伺いしましたので、ご紹介します。

Q:研修の内容を教えてください。

写真:インターシップの説明会の風景

A:3日間行い、1、2日目は一般ユニットに参加し健常者、視覚障がい者という区別のない暗闇の中で不特定多数の他者と交流します。
3日目は、実際に簡単な接客業務を行うことを通して、責任を伴った社会体験と、対人スキルの向上を目指します。

Q:研修はどのくらいの時間がかかるのでしょう?

A:研修には期間があって、その中から3日間選びます。1日の研修時間は10時から18時までの7時間です。

Q:研修が終わるとどうなるのでしょう?

A:基準を満たした方にはインターンシップ修了証を発行します。
更に一定の条件を満たした方は、ダイアログ・イン・ザ・ダークで勤務する事も可能です。

Q:研修のメリットはどんなことですか?

A:仕事の体験ができるいい機会になります。
視覚障がい者は、学生だとアルバイトがしにくいとか、友達が作りにくいとか、社会的な参加というのがおろそかになりがちです。彼らにとっては不特定多数のお客様をもてなす仕事は社会との関わりを持つことになると思います。
また目が見える学生たちの中には、今まで「障がい者」と接する機会はなかったという人も少なくありません。
インターン参加者全員にとってこの経験は自分と違う他者と協力して仕事をするという経験になっているはずです。

Q:研修をどう展開してほしいでしょうか。

A:この研修で学んだことをいろんなところで活用してほしいです。
見えること見えないことを通して他者との関わりを考えていければ、それはきっとほかのことでも、ほかの職場に行っても活かせるはずだと思います。

ダイアログ・イン・ザ・ダークについてはこちらから(新しいウィンドウが開きます)

イラスト:編集後記

今回初めてダイアログ・イン・ザ・ダークに参加し、真っ暗な中を体験するということでどうなるのか、ドキドキしていました。
参加者全員で、自然と声を掛け合いながら体験を進めていくことができました。いつの間にか信頼して、安心感がもてたことにびっくりです。
ダイアログ・イン・ザ・ダークの体験を通して、コミュニケーションの大切さを実感しました。
コミュニケーションから人と人は、繋がっていくんだなと知ることができ、さまざまなことに気づいた良い機会だったと思います。
ぜひ、みなさんも体験してみてください。

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