前回に引き続き、障がいのある方も楽しめる体験型施設!「多摩六都科学館」をご紹介します。
今回は、障がいのある編集部員(車いすユーザと視覚障がい)が実際に体験してきた5つの展示室の模様です。
ぜひ、ご覧ください。
5つの展示室
【展示室1】チャレンジの部屋
力や重さ、光を感じることで「モノは何から出来ているのか?」など、宇宙の不思議を体験できるコーナーです。
スペースシャトル「エンデバー」の前部の実物大模型や月面の重力を疑似体験できるムーンウォーカーが目を引きます。
【展示室2】からだの部屋
からだの作りは、どうなっているのかおもちゃの模型で再発見ができるコーナーです。
人気のカプラ(木のブロック)は、何でも作れてイマジネーションの活性化!
また「見る・聴く・触る・嗅ぐ」など、感覚を研ぎ澄ますゲームに挑戦できます。
【展示室3】しくみの部屋
生活にかかせない、電気や水などを届ける「しくみ」についても体験できるコーナーです。
解体された時計やピアノなどが展示されており、モノが動くメカニズムを知ることができます。
【展示室4】自然の部屋
昆虫の標本、動物のはく製、虫眼鏡で覗くと詳しくわかるミジンコから生きた魚まで観察できるコーナーです。
大きなジオラマで武蔵野周辺の生き物や自然が再現されています。
【展示室5】地球の部屋
貴重な化石や岩石を触って観察できるコーナーです。
地質の違いや地球の活動について、自然の全ては繋がっていると実感できます。
施設管理ご担当者からのコメント
実験したり、触れてみたり、じっくりとパズルやカプラに取り組んだり、定期的に星空の話を聞きに来たり。
レポートにあるように、お越しいただいた方によって様々な楽しみ方がある科学館だと思います。
ゴールデンウィークや夏休みなどの長期休暇期間はお客様が多く展示室が混み合い、駐車場も早い時間に満車となる可能性があるなど、ご不便をおかけすることがあるかもしれません。
この期間を除く平日のお昼以降は、プラネタリウムや大型映像も満席の心配なく、ゆったりとご覧いただけるのでお勧めです。
肢体不自由(車いすユーザ)の編集部員から
車いすを利用する方は、館内の入り口のスロープが長いため、少しでも不安を感じる方は事前に多摩六都科学館へ相談することをお勧めします。
また、駐車場や各コーナーでサポートが必要だと思ったら、スタッフの方へ気軽に声をかけましょう。
障がいがある方は、全ての体験をすることはできないかもしれません。しかし「楽しみたい」「楽しもう」という強い気持ちがあれば、自分なりの楽しみ方を見つけられるはずです。
各コーナーで感じた「疑問」や「不思議」についても、専門スタッフやボランティアの方に、ぜひ質問してみてください。
視覚に障がい(弱視)のある編集部員から
「多摩六都科学館」では、はるか遠くの宇宙の神秘から身近な武蔵野の自然まで体験することができます。
プラネタリウムでは、ユーモラスな解説付きのロマンティックな光の演出を、その他の展示室においても、視覚以外の感覚を使ってさまざまな科学を体験することができました。
また、各コーナーにいらっしゃるボランティアの方々140名(4月7日現在)のサポートのおかげで、視覚に障がいがあっても充実したひとときを過ごすことができました!
最後に、遊び心たっぷりで迷路のようなこの科学館。スムーズな移動のためにガイドの同伴をお勧めします。