武蔵野市教育員会 生涯学習スポーツ課主催、誰もが自由に楽しめる「市民スポーツデー」

2019年03月13日掲載

武蔵野市教育委員会は、小学校の校庭と体育館を開放し、誰もが自由にスポーツを楽しめる「市民スポーツデー」を7・8・3月を除く毎月第3日曜日に開催しています。
武蔵野市内の全小学校12校で開催していて、その中でもバリアフリー設計されている大野田(おおのでん)小学校と桜野小学校へゆうゆうゆう編集部員が伺いました。
スポーツ体験を実際に行いながら、障がいのある方でも無理なく楽しむことができるのかバリアフリーチェックを行ってきました。
前回、ゆうゆうゆうでご紹介した武蔵野総合体育館で行われている「障害者のためのスポーツ広場」とは少し違い、今回はバリアフリーチェックの模様を入れ込みお届けいたします。
ぜひ、ご覧ください。

写真:大野田小学校と桜野小学校の広々とした校庭の様子

市民スポーツデーとは

画像:車いすユーザの編集部員が体育館で両手を広げている様子 「市民スポーツデー」は武蔵野市内にある市立小学校の体育館と校庭を開放し、訪れた人にスポーツを楽しんでもらうことを目的としています。
専用のスポーツ用具を持っていなくても学校に準備されているので、思いっきりスポーツを楽しむことができます。
また、一人で不安という方でも市民スポーツデー運営委員の方がいるので一緒に遊ぶことができるので安心です。

写真:上が校庭とスポーツ用具、下は車いすユーザの編集部員がボッチャと卓球をしている様子

「市民スポーツデー」の概要

開催種目: 卓球・ボッチャ・バドミントン・ミニバスケット・ミニテニス・ドッヂビー・サッカーなど
開放日: 7・8・3月以外の第3日曜日
利用時間: 4月から10月:13時から17時
11月から2月:13時から16時
場所: 市立小学校の校庭と体育館
対象: 子どもから大人まで

桜野小学校

校舎と体育館の入り口にはスロープが設置され、車いすの方でも難なく移動することができます。
1階には身障者用トイレも完備されていて、校舎内はエレベータで移動することができます。
全体的にフラットな造りで、車いすでの移動は特段心配がありませんでした。
校庭へ行く途中には階段がありましたが、すぐ横にスロープも設置されているので、安心です。
その日の校庭では、野球をやっている少年たちや、バスケットをしている子どもたち、ミニテニスをしている親子がいました。広々とした校庭では、公園でなかなか遊ぶことのできない球技を思いっきり楽しむことができます。
体育館では、前回体験した「障害者のためのスポーツ広場」同様、ボッチャをはじめ、ミニテニスやバドミントンを体験してきました。障がいの有無に関わらず、誰もが楽しめる場所だと感じました。

写真:オストメイト対応の多目的トイレ、校庭で子どもたちと野球をする編集部員、体育館のスロープ、スロープを上る車いすユーザの編集部員

大野田小学校

車いすユーザでも体育館に行けるように設置されたスロープは、距離が少しありますが、なだらかで途中に踊り場もあるので移動しやすくなっています。
車いすで体育館に入るには、正面玄関からではなく直接入れるよう観音開きの扉が開いています。
しかし、スロープから体育館内に入ろうとすると、その開いている扉とすぐ後ろにある階段の間で、車いすを方向転換するスペースがありません。階段に転落しないよう十分に注意するか、介助者がいない時は市民スポーツデー運営委員の方に声をかけたほうがいいと思います。
一人で入る場合は、体育館に直接入ることができる扉を全部閉め、やや狭い幅(約95cm)ではありますが、そのまま進み正面玄関まで移動し、そちらから入ることをおすすめします。
入ってすぐに5cmほどの段差があるので、一時的でも良いので段差解消プレートなどがあると、通行しやすいと感じました。
また、車いすユーザの方は、体育館にだれでもトイレがないため、グランドにあるだれでもトイレを使用するか、移動距離が短い校舎のだれでもトイレを使用することになります。
しかし、休日のため校舎内のだれでもトイレを使用する場合は、市民スポーツデー運営委員の方に声をかける必要があります。
当日は校庭を利用する方はいませんでしたが、体育館では小学生や家族連れなどドッヂビーやボール遊びなどを大きな声で楽しそうにしていました。

写真:ベビーシートも備え付けている多目的トイレ、ベビーシートとシャワーもある多目的トイレ、体育館のスロープつき出入り口

武蔵野市教育委員会ご担当者からのコメント

市民スポーツデーは、市立小学校の校庭と体育館を開放して様々なスポーツを自由に楽しんでいただく事業で、7・8・3月を除く毎月第3日曜日に実施しています。昭和40年に、市民の体力づくりを目指すとともに、市民の集いの場として地域の核となることを狙って始まり、50年以上続く歴史ある事業です。
地域の方に市民スポーツデー運営委員として運営のご協力をしていただき、地域コミュニティの絆も育まれています。
子どもたちにとって、ボール遊びをしたり思い切り体を動かしたりできる場が少なくなっているなかで、身近な場所である小学校でご家族やお友達と一緒にスポーツを楽しめる貴重な機会となっています。

イラスト:編集後記

画像:聴覚障がいのある編集部員がバットを持って構えている様子 今回の市民スポーツデーは、12校の中でも比較的バリアフリーな小学校へ行きました。
校舎にはバリアが少しあるものの、介助者や市民スポーツデー運営委員の助けがあれば特に問題なく楽しむことができます。
また、桜野小学校のグランドで野球をしていた少年少女と、バッティングを楽しみました。
普段、広々としたグランドで、野球、サッカー、バスケットボールなどをする機会がなかなかないので、思いっきり体を動かすことができるのはいいですね。
自宅や公園では大きな声で遊ぶことができない場合も多いですが、音を気にせずできるのもうれしいポイントではないでしょうか。
今後、障がい者の市民の方の利用が増えて、健常者も共に楽しめるような市民スポーツデーになっていけば、共生社会に向けまた一歩進んだ地域となるでしょう。この取り組みがこれからもずっと続いて欲しいと思いました。

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