2020年10月13日掲載
内部障がい者に関するクエスチョン
Q:人工透析を受けているとなにか食事制限があるの?
A: 腎機能が低下しているので健康な人と比べてカリウム・リンの排出が困難です。
カリウムとリンが体内に蓄積するとさまざまな合併症を引き起こす可能性が高まります。
そのため、カリウムやリンを含む食べ物はなるべく食べないように意識しています。
カリウムはきゅうり、メロン、じゃがいも、サツマイモ、野菜ジュースなど、リンはしらす干し、プロセスチーズ、まる干しイワシなどに多く含まれているのでなるべく摂取しないように気をつけています。
また、透析を受けていると体内の老廃物を尿で体の外に排出する機能が低く、 一度の透析で血液をキレイにしたり、体内の水分を除水する量も限界があるので水分摂取量には常に気をつけています。
Q:ペースメーカを利用している人に、携帯電話を近づけちゃいけないって本当?
A: 携帯電話などから出る電波により電子機器に誤動作等の影響が発生する場合があることから、総務省の指針でペースメーカの植込み部位から15センチ以上離すように注意されています。でも、実際には誤作動して健康被害を及ぼしたケースはないようです。
なお、ペースメーカを利用していても蘇生のため、心臓マッサージやAED(自動体外式除細動器)を使うことができるんです。
Q:内部障がいのある人は、周囲の人に知らせたい場合どうしているの?
A: 外見からは障がいがあることが分かりづらいため、「ヘルプマーク」や「ハート・プラスマーク」を携帯している人が多いです。
電車などでは、周囲の人に見えるようにマークを提示している人もいます。
Q:お店にある多目的トイレに「オストメイト対応」と書かれていましたが、オストメイトって何ですか?
A: オストメイト対応トイレとは、オストメイト(人工肛門・人工膀胱の方)を利用している人が安心して利用できるトイレです。
排泄物の処理のほか、汚れてしまった腹部や衣服を洗うことができる設備を指します。
Q:人工透析治療は時間がかかると聞くけれど、どんなことをしているの?
A: 腎機能の代わりに、血液中の老廃物をろ過する治療をしています。
治療をしないと「尿毒症」に陥ってしまうため、血液を一度体内から取り出して血液透析器という機械に通した後、老廃物や余分な水分を取り除いてから浄化された血液を体内に戻していきます。
そのため1回の治療には、3から4時間かかってしまいます。