2020年09月29日掲載
みなさんは動画共有サイトといえば何を思い浮かべるでしょう。きっと、YouTubeと答える人が多いのではないでしょうか?
新型コロナウィルスによる外出自粛期間中は、さまざまな企業や団体、芸能人が特設コンテンツやチャンネルの公開をするなど、いつも以上に利用していた方も多かったことでしょう。そんなYouTubeのアクセシビリティ機能について、師匠と見習い君が話をしているようです。
そこで、YouTubeについて2回にわたってお送りいたします。今回は、その前編です。
- WEBアクセシビリティ職人「見習い君」と「師匠」がアクセシビリティな世界を目指す
- このストーリーは、新人ウェブアクセシビリティ職人「見習い君」とベテラン職人「師匠」、解説を担当する「秘書」を通して特に障がい者をはじめ身体的な制約がある方たちがウェブ利用時にどの様な障壁にぶつかり、どの様な工夫をして克服しているかなど「ウェブアクセシビリティ」の実例をはじめ「ウェブアクセシビリティ」と共に重要な「社会的アクセシビリティ」についても紹介していきます。
YouTube、使ってる?
師匠:今回は、実際のウェブサイトでウェブアクセシビリティについて確認していくとしよう。そのほうがより分かりやすいだろうしな。ところで見習い君は「YouTube」は使ったことがあるかね?
見習い君:あります!あります!
おうち時間は朝から晩まで見てますよ。
師匠:ほほう。どんなものを見ているんだね?
見習い君:アーティストのコンサート動画に、ユーチューバーの配信動画。
あとは…その…いろいろですかね。
師匠:なかなか充実したおうち時間を過ごしているようだな。
それはさておき、YouTubeにはより多くの人が動画を楽しむことができる「ウェブアクセシビリティ」に関する機能があることを知っているかね?
見習い君:YouTubeにそんな機能があったんですね。全然知りませんでした。
師匠:全然か…。まあいい。
では、順番に確認していくとしよう。もしかしたら、意識せずに使っているものもあるかもな。
キーボードだけでも使えるぞ
師匠:パソコンでYouTubeの動画を再生するとき、見習い君はどうしている?
見習い君:えっ、どうやって?
…マウスでクリックしたりとか…。
師匠:ま、そうだろうな。
では、動画の再生中にキーボードのスペースキーを押してみな。
見習い君:あ、止まりました。
もう1回押したらまた、再生し始めました。
師匠:次は再生中に右カーソルキー(→)を押してみな。
見習い君:今度はちょっと先にスキップしました。5秒くらい?
師匠:今やったようにYouTubeの動画プレーヤーは、キーボードでも操作ができる。
ほかにもいろいろな機能をキーボードで操作できるぞ。
見習い君:でも、このスペースキーで一時停止とかは、動画再生ソフトによくありますよね。普通じゃないですか?
師匠:いいところに気づいたな。
その動画再生ソフトで出来る「普通」の操作を実現していることが、アクセシビリティに配慮した機能なんだよ。アクセシビリティとは、特別なものではなく一般的な動画再生ソフトで行う操作を、ウェブ上の動画プレーヤーでも違和感なく同様の手順で操作できるようにするようなことも含まれておる。
動画プレーヤーに限った話ではないがな。
見習い君:なるほど。別に高齢者や障がい者だけのものではないんですね。
師匠:そういうことだ。
秘書:YouTubeでは上で挙げていた操作以外にもキーボードで操作できる機能がございます。
詳しくは以下のURLからどうぞ。
YouTubeのキーボードショートカットについてはこちら(新しいウィンドウが開きます)