12月に入り、空気が澄んでくる季節になりました。
都内では紅葉が終わりを迎える頃ですが、「フォトスポットを求め出かけたい!」という人もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで今回、東京都観光汽船株式会社が企画する東京湾をめぐるクルーズ船をご紹介します。
車いすユーザの編集部員がクルーズ船で、プチ旅行してきました!
雷門を出発し、浅草からお台場を巡りるバリアフリー体験レポートです。
ぜひ、ご覧ください。
今回、乗船するクルーズ船は、浅草乗場を午前10時に出発(臨時便)!
クルーズ船出発まで、時間があったのでちょっと寄り道・・・。
午前9時、雷門の目の前にある地下駐車場に車を止めて雷門観光をすることにしました。まだ寒い時間帯だったせいか、人混みもなく、ゆっくり見てまわれました。雷門周辺や仲見世通りはバリアフリー設計で、多目的トイレも設置されています。
クルーズ船でながめるいつもと違う「東京」
そして、いよいよ乗船です。お台場海浜公園乗場まで約60分、東京湾を観光することができます。車いすユーザが乗船できるクルーズ船は全部で3艘、「エメラルダス」「ヒミコ」「ホタルナ」です。
その中でも、多目的トイレが完備されているのは「ホタルナ」だったので、このクルーズ船で浅草乗場からお台場海浜公園乗場まで向かうことにしました。
浅草乗場編
浅草乗場は、雷門から徒歩約5分で到着。浅草駅からだと徒歩約1分と、交通公共機関でのアクセスにも良い場所にあります。
また、乗場は隅田川に面していて、川を挟んで向かい側には東京スカイツリーが見える絶好のフォトスポットです。
乗場の出入り口付近にあるチケット売り場にはスロープを上がり、クルーズ船に乗込む際には長いスロープを下る必要があります。途中、踊り場があって休憩することもできるので安心です。
乗船する際のスロープは、それほどきつくない傾斜なので車いすユーザでも安心して乗り込むことができます。
船内に入ると、すぐ目の前には多目的トイレが完備されています。
スライドドアになっていて、幅は一般的なドアより広い設計でした。
室内は白とオレンジの明るい色づかいで清潔感を感じることができ、電動車いすやベビーカーでも楽に入れる広さが確保されています。
船には約120名乗船でき、車いすスペースは後方に2つ設けられています。その車いすスペースを挟むようにして、中央部には屋上デッキの出入口があります。
クルーズ船が出航すると、次々と姿を現す隅田川にかかる橋について、その形や色など紹介する船内アナウンスが流れてきます。また、河の流れと街並みをながめながらアナウンスによって東京の歴史も学ぶことができます。欲を言えば、もう少し車いすスペースからのながめが良ければいいなと思いました。
お台場海浜公園乗場編
お台場海浜公園乗場のレインボーブリッジ周辺では東京湾の景観をながめることができます。晴れていれば、絶景が見られること間違いなしです!
乗船する際のスロープは浅草乗場と同じく、それほど傾斜はきつくありませんでした。しかし、乗場から続く桟橋はきつい傾斜が続きます。車いすユーザは、介助があると安心です。
お台場海浜公園乗場のチケット売り場は、桟橋のほぼ正面にあります。
最寄り駅となる台場駅・お台場海浜公園駅・東京テレポート駅からの導線には、エレベータやスロープがあるので車いすユーザやベビーカーでも移動にストレスを感じることはないでしょう。また、どちらの乗場にも多目的トイレが完備されています。
東京スカイツリー、東京タワー、レインボーブリッジなどをながめながら、お台場海浜公園までのクルーズを楽しむことができました。船の揺れを感じることは、ほとんどなかったです。
普段と違う「東京」を感じてみたい方は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
ご担当者からのコメント
古き良き文化を継承する浅草と常に新しい情報を発信するお台場を結ぶ人気のクルーズ船となります。車イスの方でも安心してご乗船いただけます!皆さまのご利用をお待ちしております!
利用した乗場情報
浅草乗場
所在地:東京都台東区花川戸1-1-1
最寄り駅:浅草駅(東京メトロ銀座線より徒歩1分・東武伊勢崎線より徒歩1分・都営地下鉄より徒歩3分)
お台場海浜公園乗場
所在地:東京都港区台場1-4-1
最寄り駅:ゆりかもめ 台場駅・お台場海浜公園駅(徒歩5分)、りんかい線 東京テレポート駅(徒歩7分)
(注)時刻表や料金などの詳細については、下記のサイトよりご確認ください。
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