地域交流の場から視覚障がいを知るきっかけになるイベント「点字カフェ」

ここ数年、障がいのある人もない人も誰もが参加できる「共生社会」の実現に向けて、さまざまな取り組みが行われています。
今回は、視覚障がいを知るきっかけの一つとして、世田谷区の保健医療福祉の拠点「うめとぴあ」内にある世田谷区立保健医療福祉総合プラザで開催された「点字カフェ」についてご紹介します。第1回目の当日、編集部員が参加してきました。
その内容や感想など、ご覧ください。

写真:横長のテープルに並ぶ参加者の前に講師と主催者

点字カフェの概要

写真:点字を打つ編集部員の手のアップ 講師は、世田谷区視力障害者福祉協会の視覚障がい当事者が2名で務めています。
まず初めに、講師から簡単なプロフィールと自身の見え方などについて話した後、点字の読み方や書き方(打ち方)を教えてくれます。
参加者には一人ずつに点字器が用意されているので、その点字器に紙をセットしてから針を打っていきます。
点字は、指で読むときのことを考え、反転した位置に一針ずつ打ち込みます。
詳細は下記のとおりです。

  • 開催日:基本的に毎月第3火曜日(注)
  • 場所:ふれあいカフェうめとぴあ(世田谷区立保健医療福祉総合プラザ1階)
  • 定員:先着10名
  • 参加費:200円(菓子代:障害者施設生産品)
  • 申込先:世田谷区保健センター専門相談課
  • 電話:03-6265-7546   FAX:03-6265-7549

(注)開催日についてはあくまで予定です。詳しくは下記のHPをご参照ください。

「世田谷区立保健医療福祉総合プラザ」のHPはこちら(新しいウィンドウが開きます)

保健医療福祉の拠点「うめとぴあ」とは

写真:世田谷区立総合福祉プラザの入口 「うめとぴあ」は、世田谷区の保健医療福祉の全区的な拠点として、住み慣れた地域で安心して暮らし続けることのできる地域社会の実現に向けて、地域福祉の取組みを推進しています。
また、「うめとぴあ」の愛称は公募で決まりました。梅ヶ丘(最寄り駅が小田急線梅ヶ丘駅)の「うめ」と理想郷を意味するユートピアの「とぴあ」(場所、郷の意味)をつなげた造語です。「この場所が世田谷区の理想郷になりますように」という願いが込められています。
「うめとぴあ」には、世田谷区立保健医療福祉総合プラザ、東京リハビリテーションセンター世田谷、一般社団法人世田谷区医師会の世田谷区医師会館、世田谷区医師会立看護高等専修学校が併設されています。
そのうちの世田谷区立保健医療福祉総合プラザは、2020年4月1日に世田谷区が開設した、保健センターや福祉人材育成・研修センターなどの施設が集まった複合施設で、現在は指定管理者として、社会サービス事業や学校給食事業、自治体業務などを行う「シダックス大新東ヒューマンサービス株式会社」が運営しています。

  • 名称:世田谷区立保健医療福祉総合プラザ
  • 所在地:〒156-0043 東京都世田谷区松原6-37-10
  • 電話:03-6379-4301 FAX:03-6379-4305
  • 受付時間:8:30から22:00

保健医療福祉総合プラザご担当者からのコメント

2020年12月に「手話カフェ」を開催して以降、人気のイベントになっています。「手話を健常者の方にも知っていただければ」と考えたことがきっかけです。
同様に目のご不自由な方向けには「点字」があることに着目し、「点字カフェ」開催に至りました。健常者の方が手話や点字を知ることで、障がいのある方への理解を深めていくことを願っています。
他に「オレンジカフェ(認知症カフェ)」、「ここからカフェ(心と体の健康イベント)」、「失語症サロン」、「生涯現役カフェ」などを開催しています。これらの企画は、プラザ内の各施設との連携事業として企画しているものです。
カフェスペースを利用して開催することにより、参加者の方々からは「気軽に参加できる」との声をいただいています。
当プラザのカフェスペースは、地域の皆様への情報発信の場、地域交流および連携の場と位置付けられています。
これからも、カフェスペースを利用した様々な企画を催していきたいと考えています。

参加した編集部員の感想

写真:左のは編集部員が点字器で打った文字を講師に確認している、右は編集部員が配られた資料を確認している 普段、私たちが生活の中で点字を目にするのは、エレベータの開閉や階数を表してるボタンくらいではないでしょうか。
私は、今回初めて点字を打ってみたのですが、とてもすぐには覚えられないと思いました。
なぜなら、視覚障がいの同僚から「点字は小さい頃から触れていないと覚えるのが難しい」と聞いたことがあるからです。
しかし、今回、講師の中に、40才で視覚障がいとなり、それから点字を学んだ方がいました。点字を趣味の一つのように楽しく学べたことで世界が広がったそうです。
そうした話しから、自分自身もさまざまな気づきや新しい発見があり、「なるほど」とうなづくこともたくさんありました。
このカフェは誰にでもオープンで居心地のいい空間だと思いました。

イラスト:編集後記

写真:点字教本一式 ふれあいカフェうめとぴあでは、近隣の方々が気軽に立ち寄れるよう、玄関を入ってすぐのスペースにカフェがあります。
そこは、憩いの場として、利用者だけではなくさまざまなタイプの人が訪れます。障がいのある人、病気の人、高齢者、近所の人などがお互いを知る場としても注目されています。
地域で今回ご紹介したようなイベントが増えていくことが、誰もが住みやすい社会への近道かもしれませんね。
気になる方は、お問い合わせしてみてはいかがでしょう。

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