2021年11月30日掲載
明日から師走です!陽だまりがほのかに暖かく感じますが、これからさらに季節は進み、ますます空気が冷たくなってくるでしょう。
そのようになれば、空気が冷え込み空は澄んで景色が遠くまできれいに見えます。そこで、今回ご紹介するのは横浜・みなとみらいが一望できる都市型循環式ロープウェイ「YOKOHAMA AIR CABIN」です。
車いすユーザの編集部員が、「YOKOHAMA AIR CABIN」のロープウェイを往復して横浜散策しました。ぜひ、ご覧ください。
ワイドビューな「YOKOHAMA AIR CABIN」について
今年の春、横浜・みなとみらいに日本初となる常設の都市型ロープウェイ「YOKOHAMA AIR CABIN」が運行を開始しました。JR桜木町駅前と新港地区の運河パークを約5分で結び、観光交通系アトラクションとして注目されているスポットです。
ロープウェイの全長は、約1260m(片道630m)、最高到達地点は地上約40m。キャビン(ゴンドラ)は全36台、1台あたりの定員は8人まで。変わりゆく横浜・みなとみらいの昼夜の街中を眺めることができます。
四方がガラス張りのキャビンは、外観からは中が見えにくい仕様になっていて、鏡張りのようにも見える近未来的なデザインです。
車いすユーザの編集部員が「YOKOHAMA AIR CABIN」で横浜を散策
まずは、JR桜木町駅前の乗り場から散策を開始です。
駅の東口を出て斜め左100mほどの距離に「YOKOHAMA AIR CABIN」と書かれた建物があります。駅から建物まで段差や坂もありません。手指消毒をしてエレベータに乗り、2階のチケットカウンタに向かいます。
身障者用操作盤が低い位置に設置されていて、ボタンには視覚障がい者向けの点字もあり、音声ガイドは日本語と英語に対応しています。そのほか、下肢障がい者や高齢者向けの手すりも設置されています。
エレベータからチケットカウンタまでの通路は、最も狭いところでも約2mあり、点字ブロックや手すりもあります。
チケットを購入する前に検温と再度手指消毒をしましょう。車いすユーザでもストレスにならない高さに設置されています。また、チケットカウンタの近くには、オストメイト付きの広々としたバリアフリートイレもあります。
チケットは自動券売機で購入できますが、各種障害手帳割引を利用する場合は、スタッフのいる窓口で購入しましょう。支払いは、クレジットカードや各種電子マネーにも対応しています。
車いすユーザや歩行補助器具利用者は万が一の揺れや緊急停止に備え、大人1名以上の同乗が必要です。一人で利用したい場合は、スタッフの同乗をお願いする場合もあります。もちろん補助犬の同伴も可能です。なお、聴覚・言語障がいの人は、手話のできるスタッフか窓口にある筆談ボードを利用してコミュニケーションを取ることが可能です。
また、緊急停止のアナウンスが聞こえない場合に備え、健聴者やスタッフと同乗するか、メッセージのやりとりができる小さなタブレットの貸出もあります。
さぁ、いよいよゲートから搭乗口に向かいます。ゲートにチケットのQRコードをかざすと、ゲートが開きます。横幅は約90cmあり、車いすユーザも出入りがしやすいです。
下肢障がいのある人がキャビンへの乗降りをするときは、ロープウェイを停止してくれます。
出入口の横幅は、車いす1台分位です。キャビン1台に対し、乗れる車いすユーザは1名だけです。車いすユーザ同士の乗車はできません。ロープウェイは動き出すとき少し揺れるので、怖い人は手すりにつかまっておきましょう。
後は、景色を楽しむだけです!