2022年07月26日掲載
日々の生活の中で、「食事」は基本の一つで欠かすことができません。
「食事」をするために、自分で料理をしている人もいるでしょう。
その際、まな板、フライパン、計量カップなどさまざまなキッチン用品を使います。しかし、視覚障がい者の中にはそのキッチン用品を「見て」確認することが難しい人もいるので、使うことに苦労する場合もあります。
そこで、視覚障がい者に便利な音声で重さが確認できる株式会社インテックの「GRUS(グルス)ボイスクッキングスケール」をご紹介します。
ぜひ、ご覧ください。
株式会社インテックとは
1998年に腕時計の専門商社として事業を開始しました。
時計や関連製品の輸出入、及び製造販売をはじめ、自社製品の企画・開発などを行っている会社です。
時代の変化とともに、腕時計に求められる役割はファッションだけではないと感じ、健康面をサポートする自社ブランド「GRUS(グルス)」を立ち上げました。
当初は、高齢者をターゲットとした製品を中心としていましたが展示会へ出店する中、視覚障がい者団体と知り合い、障がい者向け製品も手掛けるようになりました。
主な製品として、ボイス電波腕時計、ボイスクッキングスケール、ボイスタイマーなどがあります。
小さなニーズであっても、そのニーズに応えていくことを使命とし、自社の製品を通じて、ひとりでも多くの方が笑顔になるような社会の実現を目指しています。
製品仕様
型番:GRS301J
計量範囲:±3,000g
精度:表示 ±1g / 音声 ±2g
技術基準適合:丸正マーク取得(家庭用特定計量器 技術基準適合マーク)
本体サイズ:H41㎜×W145㎜×D196㎜
上皿サイズ:直径150㎜
本体重量:約288g(電池含む)
本体カラー:ブラック
上皿カラー:ホワイト
使用電池:単4乾電池×3本
防水:非防水(上皿は取り外して水洗い可能)
「ボイスクッキングスケール」の使いやすさ!
視覚障がい(弱視)編集部員が使い勝手をレポートします。
音声で確認できる!
表示部分を見なくても、計量した「重さ」を音声でお知らせしてくれます。
今までは、ルーペなどを使って表示部分を確認していましたが、これなら時間もかからず簡単です。
音声を聞き逃してしまった場合には、本体の左側にあるボタンを押すと再度重さを聞くことができます。
その他、音声オフ機能があり、選ぶことができます。
操作が簡単
本体にある右側のボタンを長押しすると電源が入り、さらに電源が入ったことを音声でもお知らせしてくれます。
最近はタッチパネルで操作する製品が多く、見えないとボタンを押しているのかがわかりにくいです。
触ってわかる形状になっていると、視覚障がい者も操作がしやすいです。
また自動電源オフ機能がついているのでうっかり電源を切り忘れても安心です。
視認性が高いモノトーンカラー
本体は、モノを乗せる上皿部分が白で、操作部分が黒と見やすい色です。
操作部分のボタンの色も右が赤、左は黒と分けています。
視覚障がい者だけでなく誰にでも使いやすいように工夫されています。
ご担当者からのコメント
ボイスクッキングスケールは、視覚障がいの方々からのご意見を取り入れながら、企画・開発を行いました。
さまざまなご提案をいただいた結果、このような大変シンプルなデザインと機能に着地いたしました。
特に、機能面については、重量の音声アナウンスと風袋(ゼロリセット)のみと余計な計測機能がついていないので、操作に迷わないようにしています。
製品の側面には、3つのボタンがあり音量のオン・オフ切り替え、使い方の説明アナウンス、困った時の連絡先アナウンスと、いざと言う時のユニークな機能が搭載されています。
今後も、誰にでも使いやすい製品を開発していきたいです。
会社名:株式会社インテック
所在地:〒110-0005 東京都台東区上野3-2-4 ザボン村上ビル4F
TEL:03-5817-0751
FAX:03-5817-0752
「株式会社インテック」についてはこちら(新しいウィンドウが開きます)
弱視の私は、料理で分量を量るときに「音声で確認できるものがほしいな」と思っていました。
これまでにあったものは数万円と少し値段が高め…。
そのとき「ボイスクッキングスケール」を見つけ出し、購入しました。
私が購入したときは、6,000円くらいでした。
個人的に、障がい者向け製品というと、高額でデザインがいまいちというものが多い印象でしたが、この製品はそう感じません!
デザインはシンプルで、見た目も白と黒のモノトーンカラーでオシャレです。私の財布にも優しく、手が届く価格だったところも気に入っています。また、キッチン用品など「日常生活用具給付」の対象となる場合もあります。気になった方は、お住いの市区町村にお問い合わせしてみてください。
これからも、誰にでも使いやすくて料理が楽しくなるようなキッチン製品が増えていくとうれしいです。